147.スヤスヤと ページ27
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晃「こいつら､寝やがった…」
ため息つく晃一先輩の目先には
空になったプリンに騒ぎ疲れてスヤスヤと眠る皆の姿。
晃「こんなん授業サボリに来ただけやん」
「皆心配してたんですよ」
そう言うと少し嬉しそうで
嫌々な振りして「大袈裟やな〜」と呟く
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この勢いだと本当に授業サボちゃいそうな気がする
晃一先輩もゆっくりしたいだろうし
私だけでも学校に戻ろうかな｡
晃「え､戻るん？」
立ち上がった途端雑誌から目を離し
「体も休めないといけないかなと」
晃「だ、ダメや！」
･ ･ ･ 。
晃「あ､…この暴れん坊達を置いて行くのは許さないてことやで!」
あたふた弁解すると
その声で福田くんは寝返りをうつ。
晃「ほら､佑亮と一緒にサボってあげて」
「はい」
さっきの場所に座り直す｡
というか、本当に6人寝てるし…
寝方それぞれ性格に出ているし
それに寝顔も美しい
絵になる。
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晃一先輩は寝ないでボーッと天井を見上げている。
今思えば晃一先輩とこう2人きりっていうのは滅多にない。
なんだか慣れないなぁ。
それに､こういうときは
人見知り全開の晃一先輩。
話しかけていいのかな、
私も寝たフリするべきかな
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晃「Aちゃんは将来の夢決めてる？」
「将来の夢…？」
目線は天井を見上げたまま。
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作者名：いちごさん | 作成日時：2016年4月18日 20時
