142.兄弟？ ページ22
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「出席確認します」
ストレッチ中の皆を
念のため指を指しながら1人ずつ数える。
「晃一先輩…休み｡ 稜雅先輩､呼び出し…と」
ただでさえ部員の少ないダンス部｡
今年で一気に5人引退するのというのに
残るのは福田くんと太陽くん2人だけになる。
それって､成り立つの？？
考えたくないけど、
そろそろ考えなきゃいけない。
いつかの予定表にダンスコンテストが開催されるらしい
それが最後の7人の晴れ舞台となる
あっという間に来るんだろうな…
寂しすぎる…。
拓「ねぇ」
.
拓「ねぇ！！！！」
「あ、はい！！」
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太「あぁ〜あぁーーぁ〜あーー」
発声練習中の太陽くん
こういう時は邪魔をしないように
そっと横切るんだけど
横切る前に私に気づいて微笑む。
なんとなく近寄ってたわいのない話をする
太「晃一具合でも悪いんかな〜…」
丸くなって座る太陽くんは
晃一先輩の話を切り出して､
彼なりに結構心配してるみたい
太「晃一､最近寮のご飯食べへんし｡友達と遊ぶ機会減ったし…」
「…どうしたんだろうね」
真剣な顔をして考え込むと
太陽くんはこれだっと言わんばかりに
目を開いて、私に言った。
太「そうか、恋したんやな!」
それ以前､晃一先輩も太陽くんの様子が変って話から､恋愛に繋げた気がする。
兄弟のような2人だな
太「絶対そうや､それしかありえへん」
1人納得すると、そっとしといておかな。と
またボイトレを始める。
「･ ･ ･」
…ま、これでいいか。
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作者名：いちごさん | 作成日時：2016年4月18日 20時
