135.目撃 ページ15
拓「そろそろ時間」
買い物は終わったようだ
柊「最後に写真!写真撮ろうぜ」
片手にスマホを持って近づくよう言われる
変な距離感出来たけど､
拓弥先輩の横でピースをしてみた
柊「後で送る」
拓「おう」
バスに乗る直後に最後にもう一度振り返って手を振る
柊「Aちゃん､拓弥のことよろしくね!」
「はい!」
ドアが閉まり､走り出すと
見えなくなるまで見送ってくれた
「……疲れたぁ…」
帰ってすぐに寝れそう。
二人用の椅子が開くと
拓「座ろっか」
何となく帰りは甘め
素直に後ろについていくと
「拓弥先輩？」
座るかと思いきや､
立ち尽くしたまま酷く髪をくしゃくしゃに掻き私を先に座らせる｡
大きく揺れたバス
その時､私も気付いた。
拓「勘違いしないで…ちょっとした理由があるんだ」
.
稜「大丈夫､メンバーには言わないから」
佑「部員恋愛全然オーケーオーケー」
私たちよりも先に乗っていたんだろう
稜雅先輩と福田くんが見てはいけないものを見てしまったかのように小さく座っていた。
稜「とりあえず拓弥､座りましょ」
拓「なんで2人いんの？」
稜「お互い友達と遊んでて
バス停で会ってこのまま帰っているわけっすよ」
ため息まじりに拓弥先輩は
バスの時間一本遅らせるべきだった。と呟いた。
.
*
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作者名：いちごさん | 作成日時：2016年4月18日 20時
