こんにちは、青春 -5- (ページ12)

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132.特権ページ12

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柊「それでさ～」

拓「幼い頃の話じゃん!」

恋人同士になりきって
約1時間が経とうとしている。

瑠「次Aちゃんの番だよ」

4人仲良くボーリングってやつです。

正直いって、スコア全く取れてないし
笑えるくらい下手くそ。

瑠「あ…」

いや笑えない。

何度､ガーターを出しても
柊生さん瑠花ちゃんにフォローしてくれる

なんて優しいんだろ

それにしても今回一優しくしてもらわなきゃいけないのに

拓「…」

黙々と自分が投げるボールを磨く。

柊「さっきより一本も倒せたじゃん!」

「なんでカーブするんでしょうか…」

結局､4人中最下位のスコア点

拓「俺1位だし､ジュース奢れよな」

柊「そんなルール誰がいつ作ったんだよ」

拓「俺がさっき」

2人が自販機に行っている間に

さっさと1人先に会計場に行く

追いかけて隣に立つと横目で「なに」と言わんばかりに見る

「私も出します!」

拓「出さなくていーの、俺が1番上だから」

「そんなの関係ないですよ! 」

だって､美容室代もまだ返せてないのに

「それに私､一応彼女ですよ」

拓「ウザイ!キモイ!鳥肌!」

「はぁ?!」

私の話も聞かないでお金を出すから店員さんが困っている。

拓「これからでお願いします」

学校では見せない程今日は先輩らしい

柊「もう払ったの!? 割り勘って決まりだろ!」

ジュースを持って走ってきた2人は財布を取り出す

拓「いーの、俺が出すって俺がさっき決めた」

若干ドヤ顔で言う先輩に
柊生さんは口角を上げて八重歯を見せた。

柊「Aちゃんの前だからってカッコつけちゃって」

無表情だったはずの拓弥先輩もさすがに崩れた。

拓「1位の特権だし!!!」

髪を掻きながら先に店を出ていった

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