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急展開 ページ13

私は、太宰から離れたあと家に帰り。1人泣いていた。ハニートラップなんて慣れたものだったはずなのに。太宰には勝てなかった。

あ「こんな事になるなんて。」

あんな真っ直ぐに思いを向けられたのなんて初めてで。どう反応したらいいかなんてまったくわからなかった。太宰が私に想いを寄せていたなんて…。

私はその日、泣いたまま眠ってしまった。
翌日、目元の腫れは少し引いてくれていて、化粧で目元を誤魔化せば、わからないくらいだった。今日も元気に出勤…なんて事は出来ないけど、休む訳にもいかない。私は重い身体を無理やり動かして、仕事場に向かった。

芥「Aさん!」

あ「芥川…。おはよう!」

笑顔で返せたと思うけど、
なんだかぎこちなかったかな?

芥「おはようございます、Aさん、気分でも優れないのですか?」

やっぱりぎこちなかったみたい。

あ「全然!心配してくれてありがとう。」

今度こそ完璧な笑顔で返した。すると安心したのか、芥川はほっとしたような顔をした。

芥「いいえ。そういえばこの後重要な会議があるのです。昨日お伝えしようと思ったのですが、非番でしたようなので…。」

あ「わかった!じゃあ早速行こっか!」

今の状態で会議の内容…頭に入ってくるかな…

ドアを開け、中に入る。席に座ると早速会議が始まった。正直、会議の内容に集中できる気しないけど…しかし、そんな不安は一気に消え去った。首領の…あの森鴎外の一言によって

森「裏切り者がいる。」

!?

裏切り者。それは、つまり私のこと?

森「こちらの動きを他組織に流している可能性がある。未だ誰かは分かっていないが見つけ次第始末してもらってかまわない。」

あまり表に出さないようにしているけど
私の心臓は早鐘を打っていた。

森「今日はそれだけ。各自仕事に戻るように。」

最後の言葉を満面の笑顔で言ったあと、私の心臓が落ち着きを取り戻すと同時に、身体から熱がサッと引いて言った感覚を覚えた。

裏切り者。それが決して私という確証はない。
でも森鴎外の事だ。もしかしたらわかっているのでは?いや、なら誰か分かっているのにわざわざ会議なんて開く必要が無い。やはりまだ分かっていないのか。それか、裏切り者が出たことでポートマフィアの恐ろしさを私たちに牽制しておく必要があるとふんだ?

裏切り者が二度と出ないように…。

森「A君は少し残ってもらいたい。話がある。」

あ「は、はい。」

あぁ…神様…っ!

急降下→←困惑(微裏?)



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設定タグ:芥川龍之介 , 太宰治 , 中原中也   
作品ジャンル:恋愛
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クロール - しえりさん» そんな風には言ってもらえるなんて!ありがとうございます!未熟者ですが頑張ります! (2019年1月14日 15時) (レス) id: 9552add479 (このIDを非表示/違反報告)
しえり(プロフ) - すごい作品!頑張ってください! (2019年1月14日 14時) (レス) id: 3e3e0947fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロール | 作成日時:2019年1月14日 14時

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