まさかこんなことになるなんて… ページ11
なんでこうなった…。
私は指輪を見つけたあと、とても機嫌が良くなってしまい…
太宰と飲んだ。だがしかしそれだけなら良かったのだ…
あ「ここは…私の家の寝室じゃない…。」
ヘロヘロに酔ったらしい私は、太宰の家の寝室のベッドに寝かされていた。つまり
あ「はたから見たらお持ち帰りされたの?私…。」
しかも太宰に。一応ポートマフィアである私が。
あ「下っぱからやり直した方がいいのかな?これは。」
まぁ、たまに酔ってもいいでしょ。かなりの量を飲んだ気がするけど、案外酔いがさめるのも早い。今日はたまたま飲みすぎただけ…のはず!
そう思っていると、寝室のドアが空いた。
太「あ、起きたんだ。誤解しないでくれよ?君の家が分からなかったんだ。」
あ「………。」
信用は出来ないけど、太宰が私の家を知らないのも事実。ここまで運んでもらって、私に文句言う資格はないか〜。
あ「運んでくれてありがとう。おかげで酔いも覚めたし、帰るね。」
私がベッドから起き上がろうとすると、
太「なにも感じないの?男の家にいて。しかも、この部屋には私と君の2人だけなのに。」
急にそんなこと言われて驚いたが、太宰のことだからまた変に口説いてるだけかと思い、私は、はいはいと適当に返事をしてその場を去ろうと寝室のドアノブに手をかけると、
太「今の言葉はからかいでもなんでもないよ。」
ドアノブに手をかけている私の手の上に、スルッと背後から手を乗せると、彼はそう言った。
近い。距離が近い!
あ「いい加減にして!あんまりからかうと…」
太「からかうと…何?」
許さない!
そう言おうと後ろを向いただけ。
それだけだったのに。
あ「っ!」
彼の顔はびっくりするほど近くにあった。
私がほんとに少し背伸びをすれば、唇がくっついてしまうくらいには。
太「ねぇ。その顔。それって意識してるってこと?それって期待していいのかな?」
太宰の目は笑っていない。
本気なの?
そもそも期待って、まさか
あ「何を…言いたいの…。」
私が問うと、太宰の口から出た言葉に
私は驚いた。だって…
太「君の事が、ずっと前から好きだった。君を探偵社に誘ったのだってそうだ。好きだからだ。」
そんな素振り…見せたことなかったから…。
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クロール - しえりさん» そんな風には言ってもらえるなんて!ありがとうございます!未熟者ですが頑張ります! (2019年1月14日 15時) (レス) id: 9552add479 (このIDを非表示/違反報告)
しえり(プロフ) - すごい作品!頑張ってください! (2019年1月14日 14時) (レス) id: 3e3e0947fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロール | 作成日時:2019年1月14日 14時