眠り姫、誘拐。【ONEPIECE】 (ページ45)

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Episode 16 ページ45

窓から城の外を眺めると、ルフィさんはまだ大声を上げながらチョッパーを探している様子だった。どうやらルフィさんとの鬼ごっこの末、私の寝ていた部屋で隠れていたらしい。

いつの間にか辺りは夜になっていて、満月がでていた。

「ね、あの人まだチョッパーのこと探してるよ」

「…おいルフィ、もう諦めろよ。これだけ呼んでも探しても出てこねぇんだ。海賊になんてなりたくねぇんだよアイツは。」

ゾロとルフィさんの会話が聞こえる。
それを聞いているチョッパーは、決して行きたくない訳じゃなくて、行けない、と感じているんだろう。ヘニョリと眉を下げて、何か迷いを振り払うようにぷるぷると首を降っている。

「ほら、チョッパー。行っておいでよ」

頑なに出ていこうとしないチョッパーに「せめてお礼だけでも言おう？」ともう一度背中を押すと、渋々といった様子で一緒に前に出てくれた。

「…あ！！！トナカイ！！！」
「……A」

ルフィさんとゾロが私たちの存在に気付く。
ちょうどいいのか悪いのか、治療を終えたサンジさんをずるずると引っ張りながらナミさんとビビさんも出てきた。