眠り姫、誘拐。【ONEPIECE】 (ページ43)

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．ページ43

「私の夢を叶える為に。チョッパーの冒険譚。私に書かせてよ！」

少しずるい様な気もするけど、こう言えば、きっと彼は責任感を感じてくれる。私の為に旅に出ようと思ってくれる。それくらいしないと、優しすぎる彼は私を置いて旅になんてきっと出れない。
ちゃんと笑顔で言いきれたと思う。

「……なんでだよ、ずっと、世界を見たいって言ってたのはAじゃないか」

「…うん、でも、私が居たら迷惑になるよ。私に長い旅は出来ない。」

「……おれが！！！俺がAの病気だって治せる薬を作るって約束したじゃないか！！そうしたら2人で旅に出ようって！！約束したじゃないか！！」

「…………覚えててくれたんだ」

「忘れるわけねぇ！！！その為におれ、おれ…」

「嬉しいなぁ、チョッパー。本当にありがとう。チョッパーは私の誇りだよ。本当に大好き。」

ぎゅう、と小さな体を抱き寄せる。同い年なのにすぐ泣いちゃうチョッパー。

「世界中旅したらさ、私の病気を治す薬も見つかるかもしれないじゃん。だからさ、先にチョッパーが世界を見てさ、私の病気も治ったら、たくさん色んなところ、案内してよ」