眠り姫、誘拐。【ONEPIECE】 (ページ42)

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．ページ42

「チョッパー、私は、チョッパー程じゃないけど、ちゃんと私も薬品の勉強はしてきたんだよ。医術は難しいけど、その分、薬品の栽培方とか…作り方とか。ちゃんと一緒に勉強してきた。

…だから、わたし、」

息をすう、と吸って。しっかりとチョッパーの目を見る。感情を抑え込む。泣いちゃいけない。

「チョッパーがいなくても、自分の体調診て、自分で薬を作るくらいならきっとできる。それに、くれはさんもいる。だから、……だから

チョッパーはさ、あの人達と一緒に、行きなよ、私の代わりに世界を沢山見て、沢山知って。
それから、…いつかここへ帰ってきて。
色んな国の色んなお土産、私に届けに来て。」

チョッパーの顔が悲痛に歪んだ。
私と彼は、たった1人の友達なのだ。友達にそんな事を言われたら、きっと悲しい。
それに、チョッパーは優しい子だ。私の夢も知ってる。…そして病気のことも。

どれだけ私が願っても、私は自分の願いを自分で叶えることは出来ないから。こう言えば、きっとチョッパーは自分の心に素直になってくれると思ったのだ。