眠り姫、誘拐。【ONEPIECE】 (ページ33)

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．ページ33

「ルフィさんの言う…すごい美味しい物も、変な動物も、見てみたい。…冒険も楽しそうだし、貴方達みたいなとっても素敵な海賊の…しかも事実に基づいた冒険譚をかけたなら、すごく楽しそう。」

「だろ？？絶対楽しいって！」

「…でも、私は、駄目なんです、」

そうとしか言いようがなくて、なんと説明しようか迷う。
押し黙ってしまった私を見かねたのか、隣に立っていたゾロが腰を落として目線を合わせてきた。変わらず手は私の頭に置かれている。

「行きたいならそう言えばいい。ルフィ(あいつ)もそう言ってる。何に迷ってんだ」

「……」

「行きたいんじゃねぇのかよ」

「……行きたい、けど、………」

「じゃあそう言えばいい。てめぇは弱いからって迷ってんのか。ンなもん気にするような奴らはこの船には乗ってねぇよ。」

「それもある、あるけど、」

「俺がお前のことも守ってやる。それじゃ駄目なんか」

「っ！」

なんでそこまで言ってくれるのか分からない。ゾロも、ルフィさんも。でも、私にはそれ以上に、大きな問題があるのだ。