眠り姫、誘拐。【ONEPIECE】 (ページ25)

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でも、そうしてたどり着いたドラム城では、
私たちの心配なんてあっさりと吹き飛ばしてしまった。もう既にワポルとの決着は完璧についていて。

そこには既に倒れたワポルと、私の友達であるチョッパー、そしてゾロの船のクルー達と、その船長がいた。

「この山を、素手で昇ったなんて…」

愕然としてしまう事実だ。恐ろしい。こんな人が本当にいるなんて。
ケラケラと笑っているルフィさんを見て呆然としていると、麦わら帽子を被った彼はこっちに気付いた。

「あ？？おめぇ誰だ？？」

「あー。えと、私は…A、です。初めまして」

「おー！Aか、なんでここにいるんだー？」

「わたし、その、友達のことが心配で」

「ともだちーーー？？」

「うん、チョッパーっていう、トナカイなんだけど、貴方も会ったでしょ？」

「あー！お前あいつの友達なのか！！いーなー！！俺あいつに仲間になって欲しいんだよ！なー！友達ならお前からも言ってくれねぇか！」

からりとした笑顔に、純粋すぎる言葉。

ゾロに聞いていた通り、随分気持ちのいい人だとは思う「仲間にしたい」と言った、この人の言葉が、チョッパーにとってどれだけ嬉しかったか。