眠り姫、誘拐。【ONEPIECE】 (ページ13)

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Episode 05 ページ13

ダイニングに戻ってきた人の気配を感じて、慌てて表情を戻す。無意識のうちににやけてしまっていたらしい。

戻ってきた女に問うと、この絵は矢張りその女が描いた物らしい。絵を褒めると照れくさそうに俺が海賊だとわかるや否や、「話を聞かせて欲しい」と言った。名前を聞いても怯むことも無ければ、目をキラキラと輝かせる。変わった女だ。

「……なんの話しが聞きたい？」

「えっと、どんな島があったのかも聞きたいし、どんな生き物と出会ったのかも聞きたい……。あ、でも、どんな仲間と旅をしているのかも聞きたいし、どんな出来事があったのかも……」

「多いな、まずなんか絞れ」

なんの話しをすればいいかなんて分からねぇ。何が聞きたいかもよく分からねぇ。だからお前が聞きたいことを聞いてくれればなんでも答える、と返せば、暫くうんうんと悩んだ後、

「うー……、じゃあ、仲間の話を聞かせて。まず船長さんの話から」

と、Aは笑った。そうして、質問しては答える、というのを繰り返す。仲間の事を話しているだけで、あっという間に40分くらい余裕で経ってしまった。