眠り姫、誘拐。【ONEPIECE】 (ページ7)

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Episode 03 ページ7

「っくぁ〜〜！あったけぇな……」

「手狭ですが。どうぞそこ、掛けてください」

暖炉に火を付けたまま出ていたおかげで帰った部屋は暖かった。
そのまま男の人をダイニングの椅子に座るよう案内した。
朝残したカフェラテを温め直しつつ、その間にタオルと毛布を用意して、とりあえず体に着いた雪を払うように言うと、素直に椅子に座ってた男は受け取ってくれた。

「なんであんな所に…そんな姿でいたんですか？」

「ちょっと寒中水泳しててな」

「こんな寒い中寒中水泳！？……死にたいんですか？」

「んなわけあるか」

この人絶対おかしい。普通じゃない。

「指先と足先が凍傷になりかけてます。暫くこのぬるま湯に足を付けて、感覚が戻ってきたら言ってください。もう少し暖かいお湯を用意するので」

「悪ぃな。助かる」

素直な感謝の言葉に少しだけ驚きつつ、はい、と温まったカフェラテを渡すと、それに対しても「サンキュ」と感謝の言葉が返ってきた。