【ブルーロック】君に夢を託したい。【千切豹馬】

迷子 ページ2

と、来たは良いものの、早速私は窮地に立たされていた。


「……なんなのよここ…………広すぎでしょ……」


ま、お決まりであるが早速迷子になった。

エゴから貰ったのは簡単な館内の地図と
「到着したら関係者専用入口から入れ。入ったら制御管理室に来い」

というあっさりとした手紙だけだ。

てっきり入ったらすぐ分かるようになっているのかと思ったし詳しい行き方なんて聞いていない。
なのにこの施設と来たら。

「進んでも進んでも…部屋の名前どころか案内表示のひとつもないじゃない……」

進んでも進んでも同じ景色、扉が並んでいるだけなのだ。制御管理室の場所が分からないという次元の話ではなく、そもそもどれが制御管理室なのか。


「あいっつ……許さない……わざとか……？」


歩いていれば制御管理室、と書かれた部屋が現れるのかと思いバカ真面目に建物内を進み続けて来たけれど、
目的の部屋が現れそうな気配は無い。

もちろん、通り過ぎた可能性も大いにある。


「案内人くらい寄越しなさいよ……はぁ……」


本日何度目になるか分からないため息をまたひとつ吐いて、歩き続ける。

するとふと、Zと扉に書かれた部屋が出てきた。


「……ここは」


少し迷ったけれど、ここがなんの部屋だったとしてもとりあえず誰か人が居れば万々歳だろう、
そう思って扉に近付いた。

Z→←青い監獄

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