天資英明 file 7 ページ7
何故ここに名探偵の毛利小五郎さんが居合わせたのかは分からないが、こうして事件に遭遇する、というのはもはや一種の才能だろう。むしろ探偵という職業なのだとしたら天賦の才能だ。
血溜まりを見ただけで酷く狼狽えてしまった自分にとってはそんな才能、願っても絶対に欲しくない。慣れたくもない。ましてや自らそういった事件の多い所や危険な所に首を突っ込むなんて、本当は誰にもして欲しくないのにな…
私を気遣ってか、慣れっこなのか、蘭ちゃんはコナンくんを追いかけることなく私の傍にいてくれて、
「那由多さん、…気分どうですか??」
「もうかなり落ち着きました。コナンくん、追いかけなくて大丈夫ですか…?」
「コナンくん、いつもこうやって事件に巻き込まれるとお父さんにくっついて色々調べてるんです…。推理小説とかすっごく好きみたいで。」
「名前も、ですよね。推理小説が好きなご両親なのかしら」
いつも巻き込まれるって本当にすごいな、メンタル病みそうだ。蘭ちゃんも普通の女子高生に見えるけど、すごく強い子なんだろうなぁ、メンタル的に…。
大丈夫。他人の前ではぼろは出さない。弱みを見せない。
それが取り繕う事だけどんどん上手くなってしまった私の処世術だった。脳裏に焼き付いた赤を自分で塗り替える。
ただそれだけだ。
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もちろんその場にいた私も容疑者に含まれる訳で。
私も含め居合わせた全ての人間の事情聴取が行われるらしい。
到着した警察官の人は毛利探偵やコナンくんに対して「また君たちか!!」とツッコミを入れていたところを見ると、本当に彼らは事件巻き込まれ体質なのかもしれない。何故か懐いてくれているようにも見える蘭ちゃんはとても可愛らしいけど、仲良くなるのは遠慮した方がいい気がする。
正直事件の内容にはあまり興味が無くて、むしろ私はその場の人間観察の方にウェイトを置いて注視していた。
だからあまり話を注意深く聞いていなかった。
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明里香(プロフ) - 推理も架橋じゃなくて、推理も佳境です。 (2022年12月17日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
幸せうさぎ(プロフ) - 読む専ペンギンさん» 申し訳ありません。すぐ変更させて頂きました!教えて頂きありがとうございます!こういったミスへの指摘本当にありがたいです。感謝致します! (2022年8月10日 16時) (レス) id: b10acb6a2f (このIDを非表示/違反報告)
読む専ペンギン(プロフ) - コメント失礼します。二次創作になりますのでオ.リ.ジ.ナ.ル.フ.ラ.グ解除をお願いします。違反になってしまいますよ。 (2022年8月9日 17時) (レス) id: 6d42563f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幸せうさぎ | 作成日時:2022年8月3日 11時