。 ページ9
「おにいちゃん、、?」
そんな僕を追いかけて洗面所に来た侑李
僕はいつも通り変わらない態度で
『ご、ごめんね?その、、酷いこと言って、、
あ、、朝ごはんまだ、だよねちょっと遅いけど、作るよ?』
機動不振だったとおもう
そんな僕に侑李は何かを言おうとして、、辞めた
「うん、、、、」
いつと変わりなく侑李に朝ごはんを作る
「お兄ちゃんは食べないの?」
『うん、、お腹すいてなくて、』
「まだ気持ち悪いの?侑李、自分の分くらい作ったのに」
そんな、優しさに心が温まりました穏やかになる
『平気だよ。ありがとう
侑李は目玉焼きすぐ焦がしちゃうからね』
と笑ってみせると
侑李は少しムスッとした顔で
「あれは卵がすぐ焦げちゃうから悪いのっ!!」
と怒った
そんな暖かくて平凡な会話の中テレビから聞こえてきたニュースの音
「「次のニュースです。昨日○○市の民家に住む○○(24)が
父親である○○(61)を刃物で刺したとして殺害の容疑で逮捕されました。○○容疑者は………」」
侑李もそのニュースに耳を傾ける
「うちのお父さんも殺してくれたらいいのに」
と、ぼそっと呟いた
『そんなことっ…』
これ以上の言葉は出てこなかった
"だめ"なんて言えなかった
僕も今まで何回も何回も思ってきたから
あいつがいなければって
「きっと殺した人も嫌なこと沢山されてきたんだよ。
可哀想だよ そうでしょ?」
『そう…かもしれないね』
不穏な空気が流れる
「お兄ちゃん」
そう侑李が口を開く
「早く、、2人で暮らしたい」
僕の手に力が入る
僕だってこの家を侑李と出て、普通で平和な暮らしがしたい
侑李がちゃんとした大人になれるよう、、僕みたいにならないように
その日の夜、、僕はお父さんに言った
『僕、アルバイトがしたいんだ』
21人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まるです。 | 作成日時:2022年6月1日 4時