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「俺、、好きなんだよ」
山田さんから告げられたその一言
その目に宿している熱い瞳
、それを俺は知っている
『なに言ってるんですか。俺男っすよ。
勘違いにも程がありますって。』
「俺は真面目に話してんだよ」
『、、、、、』
「なぁ。、凛!、!」
『山田さんっ!!!!』
俺は山田さんに背中を向けたまま名前を呼んだ
『何も知らない癖にズカズカと俺の中に踏み込んできて、、もううんざりなんです!!!
これ以上自分が普通の人間とは違うって思わされるのはっ、、
もう、、辛いんですっ、みんなと同じように生きていけない自分がっ、、、嫌で嫌で仕方がないんです、、、』
山田さんの方を見られなかった
そのうちに、呼吸はだんだんと早くなる
『はぁっ、はぁっ、はぁっ』
苦しい、、瞬きする度にふらつき、何かにつかまってないと膝から崩れ落ちそう
山田「、、凛、?」
『はあっ、はぁっ、はぁっ』
俺は急いで病室を出る
立てない山田さんは追ってこない
病室前にしゃがみこみ吸入器を取り出し吸い込む
そのうち発作は収まりひと段落
でも、発作が収まったのに未だに消えないこの胸の高鳴りはきっと山田さんに対してでは無い
きっと、、発作のせいだ
そう、、、きっと、、発作のせいだ
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作者名:まるです。 | 作成日時:2022年5月23日 1時