好き？いやまさか！ ページ7
.
.
「…そんな、さすがにそれは」
く「やっぱりいらっしゃるんですね！」
「あぁ…」
.
.
別に言うつもりなんてなかったのに。まんまとくるみちゃんの言葉に引っかかった。罠にかかった。私単純すぎないか
.
.
く「どんな人なんですか？」
「どんな？…わかんない」
く「えぇ！わかんないのに好きなんですか？」
「いやだから好きとかではないから！ご飯を美味しく作ってくれる人で…それは良いなぁって思うけど」
く「あるじゃないですかちゃんと好きなところ。へぇ、ご飯を作るのが上手な方なんですね」
「だから好きではない！」
く「ってことは、一緒に住んでるんですか？」
「え？いやまぁ…家政婦みたいなもんだけど」
く「いいじゃないですか！男性で家事ができるなんて最高ですよ！」
「料理専門だけどね」
.
くるみちゃんの質問攻めにタジタジしながら答えたけど、別にわざわざ答えることでもなかったと後で少し恥ずかしくなった
コージとは本当になんともないのに、なんでこんなに恥ずかしくなるのか、きっとそれは少なくとも異性であるということだけは意識してるからであって
…うん。そうにちがいない
.
だからもうこの話はやめよう？ってくるみちゃんに言い出そうとしたとき
.
く「わぁ、かわいい！」
.
なんて言い出すから何かと思ったら、くるみちゃんは窓の外を見ていた
.
く「先輩見てください！あの猫ちゃんお洋服着てますよ！超かわいい〜〜！」
.
なんだ猫か…って少し冷めてたけど、確かくるみちゃんは無類の猫好きだったので無視はできないと思って反応するしかなかった
.
「わぁーホントだ…。ってホントに服着てるじゃん」
く「だから言ってるじゃないですか！…ホントにかわいい〜…猫ちゃんだけだけど飼い主さんとはぐれたのかな」
「だろうねぇ。でも猫は頭いいからなんとかなるよきっと」
く「ですかねぇ…。って先輩冷めすぎ！」
「え？いやそんなこと…かわいいよね！お洋服着てるなんてきっと飼い主さんに愛されてるんだよ」
く「あ、こっち見た！」
「…あ」
.
.
店員さんが無言で解釈しながらお料理を運んできててなんだか少し申し訳なくなったけど、きっとくるみちゃんのこの様を見た結果だ
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴょんす | 作成日時：2020年5月21日 23時
