Unrequited Love ページ28
空が段々暗くなってきた頃、
凛「ねぇ、もう1つ連れていきたいところがあるんだけどいい?」
と提案してきた。
『いいよ。』
凛「じゃあ着いてきて。食器は後で片付けるから。」
『うん。』
凛「手出して。」
『手?』
手を出すと、するりと凛月の指が絡んできた。
そのままギュッと握りしめられ、凛月との肩の距離が近くなった。
『これって、恋人繋ぎってやつ?』
凛「そう。じゃあ行こっか。」
凛月に案内されながら、薄暗い道を歩く。
城の裏の方へ周り、暫く歩くと見通しのいい一面草むらの平面な場所に出てきた。
こんな場所あったなんて全く知らなかった。
凛「お、丁度いい時間。」
上を見上げてそう言う。
何を見て言ってるのか分からず、上を見上げてみると
『うわぁ、綺麗・・・・・・。』
夜空一面に星が散らばっていた。
凛「どう、気に入った?」
『うん、すっごく気に入った・・・。いつここを見つけたの?』
凛「大分前に仕事で外に出た時にたまたま見つけた。」
『そうなんだ。』
凛「誰よりも最初に、Aに見せたかった。」
『そ、そっか。ありがとう。』
その一言に思わず照れてしまう。
凛「俺今、すごく幸せ。」
『私も。凛月と恋人になれるなんて思ってもいなかった。』
凛「たとえ禁断の恋だとしても、たとえ叶わぬ恋だとしても とか思ってたけど、叶っちゃった。」
『私も全く同じこと思ってた。』
凛「やっぱり俺たちずっと前から''運命の赤い糸''ってやつで結ばれてたんだよ。」
『そうなのかもね。』
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作者名:するめ | 作成日時:2022年4月4日 11時