衣更先輩に〇〇したい！【衣更真緒】 (ページ17)

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衣更先輩とクレープを買いたい！ページ17

『す、好きな紅茶の種類が違くて、それを認めさせるために色々してたら喧嘩になったっていうか？』

声が裏返った。オマケに、変な文章になってしまったので恥ずかしい。

ちなみにこの言い訳は全部嘘だ。

衣｢なんかよく分かんないけど、仲直りできるといいな。｣

『ありがとうございます、頑張ります。』

衣更先輩が少しシュンとしているので、罪悪感が生まれる。

(あぁぁ･･･、今すぐこの場から去りたい。)

落ち込みながら歩いていると、ほんのり甘い香りが辺りに漂っていることに気づいた。

匂いがする方を見ると、そこには私の行きたいクレープ屋さんがあった。

『真緒先輩、あそこです！』

衣｢おぉ、あれか！｣

店の前まで少しだけ早歩きで行き、ショーケースに並んでいる食品サンプルを見る。

『うわぁ〜！どれも美味しそう！』

イチゴにチョコバナナ、抹茶など、沢山の種類があり、どれにしようか迷う。

衣｢俺、チョコバナナのやつにしようかな。｣

『私は、うーん･･･。イチゴにしようかな。』

衣｢決まったか？じゃあ注文しに行くぞ。｣

レジに行き、店員さんに注文をする。

私が注文をしようとすると、衣更先輩がスっと前に出て、注文をしてくれる。

衣｢チョコバナナひとつと、イチゴひとつで。｣

(本当、ずるいなぁ。)

店｢かしこまりました。お客様はカップルですか？｣

｢『え』｣

店｢今、カップル割引キャンペーンをやっていまして。カップルなら割引になるんですよ！｣

『違いま｢そうです。｣

『え･･････？』

衣｢俺たち付き合ってます。カップルです。｣

店｢やっぱり！お似合いですね。｣

衣｢ありがとうございます。｣

店｢じゃあ、20%オフで800円です。｣

『ここは割り勘にしましょう。』

衣｢了解。｣

1人400円ずつ、トレーに置いた。