『刀剣乱舞』主はのんびり主義『第二期』 (ページ38)

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#88 ページ38

『ほたっちゃん、明石
　愛染君からのお手紙読む？』

「それって審神者しか読んだらあかんのちゃいますん？」

『審神者からの許可を受けた刀、もしくは修行に行った刀に縁のある刀は
　見てもいい決まりなんだよ』

「読む」

『読み終わったら近侍の御手杵に渡しておいてね』

さて、今日の近侍は俺なんだが

どうやって近侍って決めてるんだろうな？

することって言ったって……書類の手伝いとか

こんのすけに報告とか

お供するとか

俺には刺すことしかできないんだけどなぁ

「主殿、村正を見ていませんか？」

『村正は見てないね、御手杵は？』

「えー？俺は短刀たちと裏庭で遊んでたところしか見てないぜ？」

「なるほど、裏庭か
　ありがとう」

『よく見てるねぇ』

「嘘だろ、俺には刺すくらいしか出来ないぜ」

主は肩をすくめて笑った

『刺すことしか出来ないキミに
　修行が出来ると言ったらどうする？』

「え、本当なのか？」

『うん、次の極は槍
　三名槍が修行に行けるって発表された』

「そっかぁ……修行に行けば、楽しいかな？」

『どうだろうねぇ……極まっている彼らに聞けばいいんじゃないの？』

「そうしてみるよ」

興味はあるんだよな

そっか、修行か

俺はまだここに来て一年……経ってるな、経ってる

でも出陣はほとんどない

どちらかと言えば遠征だ

「あ、そこ危ないぞ
　鶴丸が昨日落とし穴を仕掛けてた」

『え？ちょっと鶴丸！？』

「くそっ、何でバラすんだ！せっかくの驚きが台無しじゃないか」

「だって危ないだろ？」

「それもそうだな、仕方ない
　三日月でも引っ掛けるか」

『いや危ないからやめよ？キミがやられるよ？
　あの人カンストしてるんだよ？』

「……伽羅坊にしておく」

『いやもう自分で引っかかれ！』

今日も賑やかな一日だといいな

そのほうが俺もうれしい