『刀剣乱舞』主はのんびり主義『第二期』 (ページ32)

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『待ってほたっちゃん今いくつ？』

「え？70くらいだよ」

『早くない？』

「私の時と同じだね」

「だねー、知らないけど」

今日の近侍は私、石切丸さ

加持祈祷が出来て満足しているよ

隊長なら毎回中途半端になってしまうからね

『パッパもレベル中途半端になってるよね、ごめんね
　修行に行かせたいんだけど短刀の方が優先なんだよ』

「わかっているさ」

「そもそも俺、修行とかまだ興味ないしね
　来たばっかりだし」

私も来たのは遅いからね

主の優先順位もわかるさ

私たちより早くに来た次郎さんと太郎さんの方がれべるは低い

そう考えれば、主の考えに反することはしないさ

「じゃ、今日も戦いますかっと
　行くよー！」

「おう、隊長」

「行ってくるね」

『ご武運を』

審神者としての顔をする彼女は美しいけど

中身が……少し、残念だけれども

『報告書終わりー』

「お疲れ様」

『江の二人呼んできて』

「心得たよ」

何故その二人なのかは理解している

今回の特殊任務のことだろう

このペースじゃ間に合わない

とても七万は集められない

今日でやっと三万だ

「堀川君、江の二人を知らないかい？」

「篭手切君と豊前さんですか？えっと、確か二人で中庭にいたと思います」

「ありがとう」

「おーい国広、サボるんじゃねぇよ」

「サボってないよ、僕は終わったもん
　兼さん終わってないでしょ？」

「ウッ」

二人は変わらず仲が良いみたいだね

微笑ましいよ

私も青江君と仲良くしたいんだが……彼はこの本丸では影が薄いみたいでね

見つけられないんだ

多分数珠丸さんと一緒にいるんだろうけど全然見つからないんだ

「秋田君、江の二人を知らないかい？」

「お二人なら、先ほど馬小屋へ行きましたよ！」

「おや、そうなのかい」

「お馬さんが見たいって言ってましたから！」

思ったよりも活動的みたいだね

私はあまり足が速くないから追いつくのは難しいのだけれど

手伝ってもらおうか

「秋田君、すまないが探すのを手伝ってくれないかい？
　私一人じゃ追いかけられなくってね」

「お任せください！平野兄さんと前田兄さんにもお手伝いしてもらえるように
　お願いしてきますね！」

「ありがとう」

主の命を果たすのに時間はかけたくないね