『刀剣乱舞』主はのんびり主義『第二期』 (ページ28)

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#78 ページ28

『ねぇねぇ長義君、本丸には慣れた？』

「お陰さまで」

『白山君の実装はごめんね、運と資材がなくて』

「三日月宗近は二振りも来たのに……全く、久し振りに
　同僚に会えるかと思っていたんだがね」

『六時間は無理、政府に金注ぎ込まないと無理』

「そんなつまらない話をするために俺を呼んだんじゃないんだろ？
　暇じゃないんだ、用件を手短に言ってくれ」

俺は審神者に呼ばれていた

偽物君も加州君もいない静かな部屋

彼女の冗談混じりの笑顔も消え、神を使う人間として話し始めた

『政府からの連絡で、刀剣男士絡みの事件が多発しているみたい
　知ってるよね？』

「何とは言わないけど知ってるよ、対象は審神者に
　強い恨みを持っていたりと理由は様々」

『そういうことで、内部調査をしてほしいの
　ある程度目星はつけてるから確認だけでいいし』

「俺に何かあったらどうする気だい？山姥切の本歌である俺が
　内部調査中に折られでもすれば
　困るのはキミなんだぞ」

『そんなヘマしないじゃん、それにキミだけじゃないし
　第一部隊とむっちゃんが協力するからさ』

「修行に行った彼らは容疑から外れると？」

『極まったていうのもあるけど、一度は頂点までいった刀だし
　そう考えると三日月も小狐も外れるね
　私は信じてるから』

結局いつもの間抜けな笑顔だ

この人の頼みはどうも断る気になれない

内部調査を了承し、極たちのいる隣の部屋へ向かった

キラキラしている……入りたくない

だがしかし俺も負けていない

この山姥切の最高傑作は誰にも劣らない！

「失礼する、審神者から内部調査を賜った
　協力感謝するよ」

「ったく、おせーぞ」

「駄目だよ兼さん、長義さんはちゃんと話を聞いて
　今回受け入れてくれんたんだから感謝しないと」

「僕たちの中に不届きものがいるんですか……？」

「主人のこん面子ば選んだんにはなんん理由のあっけんと？」

「修行に行ったきじゃないか？」

「なんでもいいけど、主を脅かす存在は
　俺たちが斬るよ」

……おお怖い怖い

あの人に忠誠を尽くしている

なるほど、内部調査にはピッタリだ