#74 ページ24
『第一部隊は厚樫山、第二部隊は椿寺ね
第三、第四部隊は遠征！経験値を稼ぐのだ！』
「いぇっさー」
「やっと戦えるんだな」
「わーい！強くなっちゃうよ」
『そんでもって新しい刀剣男士の蛍丸でーす
ようこそーまじようこそー』
「阿蘇神社にあった蛍丸でーす
じゃーん、真打登場ってね」
俺、蛍丸
この本丸に顕現された……えっと、大体六十七振り目
結構前から俺特別任務とかで報酬になってたはずなんだけど
この本丸の霊力かなり濃いってことは審神者になって長いってことなんだけど
何で俺今までお迎えされなかったの？えっ？
「うわーん、蛍だー」
「国俊！」
「ごめんな、俺強くならないといけなくって
蛍のお世話係にはなれなかったんだ」
「そっか……俺も、強くなるから平気
負けないよ」
「おう！」
国俊は俺の大事な仲間
明石国行っていう刀もいて、三人で来派なんだけど
いないんだね
「ねぇ主さん、いや主……？主殿？アンタは失礼だし」
『好きに呼べばいいよ、ほたっちゃん
やっと大太刀が来てくれて嬉しいよ
祢々さんは無理だったけど』
「ネネサン？」
『祢々切丸っていうんだけどね、新しい大太刀なんだよ
いやーホント遅くなってごめんね
どうも運が悪くて来派全員まだそろわないし』
「大丈夫、国行がいない間の平和を過ごすよ」
『さいですか、お世話係は同じ大太刀にしようかと思ったんだけど
全員遠征に行っちゃって……ないわ、せや兄貴いたわ
たろちゃん！』
「何ですか？」
たろちゃんこと太郎太刀
人間にはとても扱えない刀だったはず
大きい
「蛍丸さんですね、愛染さんから聞いています
同じ大太刀同士よろしくお願いします」
「よろしくね」
『じゃあお願いね、長谷部！はせべー！』
「はいっ！何でしょう！？」
『政府に報告書書くから手伝って』
「俺はお手伝いしません」
『何で！？』
長谷部っていう刀が主と一緒にどこかに行っちゃった
太郎太刀とは初対面なんだよね、当たり前だけど
どういう風に接したらいいんだろう
丁寧に喋ったほうがいいかな
強そうだし
「タロータチさん」
「好きに呼んでください」
「じゃあ太郎さん
この本丸は居心地どう？」
「気に入っています」
「平和？」
「かなり」
「ならいいや」
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