『刀剣乱舞』主はのんびり主義『第二期』 (ページ21)

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『さて、今回の特別任務も放置します』

「その心は」

『戦力不足』

「前もそうだったでしょ！？れべりんぐも兼ねて行こうよ！」

『うわーん！清光がいじめるー！』

加州のやつ、そんなに戦いたいんだな

俺なんてもう戦うことを諦めたってのに

妹のところの俺は修行に行って強くなってるっていうのに

「たぬたぬも言ってよ！」

「たぬたぬ言うな」

『たぬーは戦いたい？』

「出来るんならな」

『だよねー』

不思議な組み合わせだが、俺は割りと本丸初期に顕現された

いわゆる古参だ、強くは無いが

新撰組の刀が……長曽根以外、羨ましい

『内番ずっとしてもいいんよ？今絶対上がるし』

「確定なしでもずっと畑じゃんか、博多と」

『だってキミ一軍ですやん』

「そういや、そろそろ資材枯渇だよな
　遠征行かなくていいのか」

『本当だ！たぬたぬありがとう！』

主だって始めは俺のことを戦場へ連れて行ってくれた

沢山の景色を見せてくれた

だが今はそんなことない

新しい刀が来たとき、本丸を案内する係になる程度だ

軽く二年、使われていない

「ふてくれされてないでさ、たぬたぬが今日近侍なんだから
　主と一緒に行ってきなよ」

「あいつは遠征の指示直接出しに行くだろ
　俺は資材と札を準備して待つだけだ」

「またそんなこと言って、主にかけあってみようか？」

「いらねぇよ、アイツだってお前らの育成に手間取ってんだろ」

「主は俺たちを育ててくれてるけど、頼めば育ててくれると思うよ」

「いらねぇって言ってんだろ、俺はあいつの指示に従って
　あいつの刀として生涯を全うしたい」

でも俺が人間の姿を保っていられているのは

あいつのお陰なんだ