『刀剣乱舞』主はのんびり主義『第二期』 (ページ13)

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#63 ページ13

『あけおめー……って言っても遠征部隊はいないけどさ
　とりあえずお年玉あげるね、まずは短刀から』

「いち兄に渡してください！」

「駄目刀じゃなくて長谷部に渡しておいてくれ」

『欲無いねキミら
　……鍛刀運に恵まれない私と違ってさ』

結局、あの見習いさんはメンテナンスが行われている間も

特に慌てることもなく対処したらしいな

主はまったく残念だと嘆いていた

驚きもありゃしないとな

「それで、今の特別任務は大般若長光だろう？
　日向正宗は駄目だったが今回はどうなんだ、いけそうかい？」

『ちょっくら回したが鶴さんが出てきたわ！』

「道理でセリフが増えたのか」

まったく、驚きしかないな……勝手に乱舞レベル？だったか

あげないでくれ

俺でも驚くことあるんだぞ

「おらぁちんちくりん！次は何するんだ！」

『庭の掃除』

「ふざけんな何のためにするんだよ！」

『本丸の秩序と清潔感を保つのも審神者の務めだから』

悪い顔してるぜ全く

俺の知ってる主は短刀のちびの前では絶対しないんだけどな

貞坊の前でもしないぜ本当に

「っていうかもう終わってるんだよ！ばか！」

『えー……無駄に優秀で腹立つわ』

「へっ」

まぁ同じ年齢の人間がいると楽しいんだろうな

普段の本丸じゃありえないくらいの笑顔だぞ

新しい刀が出た時くらいの笑顔だな

はーまったく、いつまで見守れるやら

『たろーちゃーん！』

「どうかしましたか」

『ちょっと刀持たせて！』

唐突に主が意味不明になるのでどうにかしたい

太郎太刀の太刀……んんっ！！

刀は本来人間に扱えないものだぞ

何言ってるんだ本当に

打刀すら持てないのに

「構いませんが後悔しないでください」

『ほたっちゃんが来ますように！せいやっ！』

持ち上げた

え？何で扱えてるんだ

もうわからんぞ

驚きばかりが更新されて疲れてきたぞ

はぁ……加羅坊のところにでもいくか