No.160 ページ10
結局、姐さんたちが来たのは
午後の五時二十分だったっすっす
いやー結構心配してたんすっすよ？
「あのフツーのマスクしてるのが我が主、雪都Aやで
覚えといてあげてな、コータ坊ちゃん」
「……まぁ、別にいいけど」
「惚れちゃダメっすっすよ」
「俺は顔で決めない！」
珍しくクタクタになってる姐さんを見れてびっくりっすっす
だってあの姐さんっすっすよ？
個性のせいでチーターって言われてもおかしくなさそうなのにっすっす
あの！姐さんが！クッタクタなんすっすよ！
「やーっと来たにゃね」
「それにしても……正直もっとかかると思ってた
私の土魔獣が思ったより簡単に攻略されちゃった！
いいよ君ら……特にそこの５人！
迷いの無さは経験値によるものかしらん？
まぁ雪都ちゃんはサポートに徹底してたけどさ、すごいねー
３年後が楽しみ！ツバつけとこ！」
『久しぶりに、うぇっ、気持ち悪い……うぅ』
「直接脳内に！？なんか個性被ってない！？
まぁ、別にいいんだけど！？」
顔色めっちゃ悪いんすっすけど
それも構わずぺぺぺっ！ってツバつけてるっすっす
他の生徒さんもやばそーっすっすね
「その子はどなたかのお子さんですか？」
皆コータ坊ちゃんに興味津々っすっすね
俺も気になるっすっすけど、でも
文月兄さんに懐いちゃってるんすっす
「ああ違う！この子は私の従甥だよ
洸太、ほら挨拶しな
１週間一緒に過ごすんだから」
「……ふん」
「駄目ですよー坊ちゃん、挨拶しやしょう」
「あ、えと僕……雄英高校ヒーロー科の緑谷
よろしくね」
緑谷坊ちゃんが健気にもコータ坊ちゃんに近づくんすっすけど
……どうやら気に入らなかった様子っすっす
その、男の大事な象徴を
えっと、姐さんが下ネタとか苦手なんっすっすけど
……チ○コを殴ったんっすっす
タマヒュン？って言うんっすっすよね
「おのれ従甥！何故緑谷くんの陰嚢を！」
『……いんのーって何、ショート』
「知らん」
「テメェAと喋ってんじゃねぇぞ
Aも聞くな」
『また今度教えて』
「駄目だっつってんだろ！」
爆豪坊ちゃんって姐さんには過保護っすっすね
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