No.157 ページ7
林間合宿当日、雄英高校にて
「え？Ａ組補習いるの？つまり赤点取った人がいるってこと！？
おかしくない？おかしくない？
Ａ組はＢ組よりずっーと優秀なハズなのに！？
あれあれあれあれ？」
Ｂ組の物間君は拳藤さんに殴られていた
「ごめんな」
「物間怖ッ」
「体育祭じゃなんやかんやあったけど……まぁよろしくね、Ａ組！」
「バス乗るよー！」
スムーズな行動、これもきっと拳藤さんのお陰なんだろうな
Ａ組だと飯田君のお陰
峰田君はヨダレが垂れてて怖いけど
席順にバスへ座ることになった
Aは人数の関係上、相澤先生の隣
僕の隣は飯田君
『天気がよくて良かったですね、相澤先生』
「そうだな、ところで雪都
お前のところの連れは？」
『本日は彼女たちと共に行動すると聞いています』
「そうか、世話になる」
『大丈夫ですよ』
少しだけ、そんな声が聞こえてきた
バスで移動すること一時間
相澤先生曰くのパーキングには、たった一台の車が停まっている
大きい、見たことあるような車だけど
「やっほー、イレイザー！」
「御無沙汰しております」
「姐さん会いたかったですわー」
『仕事中なんだから話しかけないで』
やっぱり、Aのところの人だ
車から降りたのは女の人もいる、聞いたことのある声だ
「煌めく眼でロックオン！」
「キュートにキャットにスティンガー！」
「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ！」
「今回お世話になるプロヒーロー、プッシーキャッツの皆さんと
雪都組の、六人だ」
有名事務所を構える４名１チームのヒーロー集団で
山岳救助を得意とするベテランチーム！
キャリアは今年で１２年
でも心は１８なんだって
「お前ら、挨拶しろ」
「よろしくお願いします！」
Aのところは
文月さん、葉月さん、長月さん、神無月さん、霜月さん、師走さん
この六人らしい
まだ睦月さんたちと違って顔は似ていないから覚えやすいかな
「ここら一帯は私らの所有地なんだけどね
あんたらの宿泊施設は、あの山のふもとね」
指指されるのは本当に、奥の奥
遠い、絶対に遠い
……もしかしてここから行けってこと？
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