【MHA】暗黙の姫【ver.4】 (ページ49)

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No.199 ページ49

「じゃあちょっと試験受けてくるから先に帰っててくれる？」

『わかりました、遅くなるようであれば連絡してください』

「じゃあ行こうか！」

姉様は校長先生に着いて行きました

身体能力は私に劣らず

学習能力は私より上

でも個性のことを考えると頑張っても普通科

『オールマイト、姉様が例え雄英に入れたとして
　ヒーロー科には入れる可能性はありますか？』

「頑張れば、そして評価次第だろうね
　でも優秀なお姉さんだし、何も心配はいらないと思うよ」

『いえ、姉様少し性格が……私に対しては問題ありませんが
　少しばかり、ええ、本当に少し上からでして』

「多分大丈夫だよ、うん」

姉様は、少しばかり初対面の相手に口が悪い

顔見知りにはそれこそ普通に、普通が分からないけど

ある程度の理解がある者に対しては楽しく喋られる

「お嬢、帰りましょう」

「あれ、愛お嬢は？」

『試験を受けに行っています』

「じゃあ僕が残ってるので先に帰ってくださいっす
　睦月兄さん、如月兄さん、お疲れ様っす」

「ではお言葉に甘えて」

車は一台しかないので歩いて帰ることになった

途中で近所のおじい様やおばあ様に出会い喋ったり

木に風船をひっかけてしまった子供を助けたり

普段、あの十二人のしている行動を間近で見ながら

「ありがとうね」

感謝の言葉にくすぐったさを覚えながら

「再び聞かせてもらうぞ、雪都A」

死穢八斎會に出会った

『治崎さん』

「……お前のその声、心地いいな」

『「テレポート」』

即飛ばした

面倒事はなくすべき

今の対処がよくなかったにしても

私は今は帰宅することを優先に走る

「お嬢、さっきのって」

『オーバーホール』

「……とりあえず、帰りましょうか」

明日からはあの寮で過ごす

荷物をまとめないと