No.198 ページ48
「いいところにきたねセンセ！ねぇ、Aはどこに住むの？何階？」
「決まっていない」
「リフォームは？出来る？」
「一人一部屋、エアコン、トイレ、冷蔵庫、クローゼット、ベランダ付き
ペット可、リフォーム可、光熱費は全て雄英持ち」
「贅沢仕様だね！」
『和室も可能ですね』
雪都少女は珍しくよく喋る
姉がいるからかな？
「雪都は今のところ二階になる予定だ」
『さっき決まっていないって言いましたよね』
「確定ではない」
「なるほど！」
いつもはテレパシーで最低限の会話だったはずなんだが
違和感を感じるほど喋る
何故だ？
「雪都少女、今日はよく喋るね」
『姉様には私の個性が通じないのでテレパシーが使えないんです』
「うん！私の個性は無効化、個性を消す個性も効かないし
Aみたいな精神面でも効果のある個性も効かない
でも普通の物理的な攻撃は効くよ」
『手合わせするとか言わないでくださいね』
「言わないよ！？」
雪都Aの個性が効かない
イレイザーヘッドの個性が効かない
そうなると私の個性も効かないのだろう
その個性がオールフォーワンに取られなくてよかった
……取れるのかも謎だが
よくずっと無事でいられたな
「あ、いたいたー！」
根津校長！？
急に出てきた
どこから！？
「キミが雪都愛だよね？僕は根津！校長さぁ！」
「私が雪都愛！双子の姉で次期総長さっ！」
「転入しちゃう？厳しい条件とかあるから必ずヒーロー科とは限らないけど
どう？受けてみる？転入試験！」
「受ける！」
「じゃあこの書類を保護者に記入してもらって、また持ってきてね！」
「はーい！」
『相澤先生、こんなに自由でいいんですか』
「校長直々ならどうしようもできない」
どうやら雪都少女の家で何かあったみたいだね……？
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