【MHA】暗黙の姫【ver.4】 (ページ5)

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No.155 ページ5

『アイ姉様は、何故ヴィラン側にいるか
　それはわからないということでよろしいでしょうか』

「そうだな、追い出したのは我々だが何を考えているかは不明だ」

「そういうことでお願いね！」

自分の部屋に戻って、考えてみる

夏休み中だとは言え気を抜くことはできない

……そういえば今日プール中に気を失ったんだった

グループの人たちに謝罪しないと

A今日はごめんね
梅雨Aちゃん、もう平気なのかしら?
Aもう平気だよ、ありがとう
上鳴林間合宿もうちょいなんだから、体調管理は気をつけろよな!
Aうん

林間合宿、いつからだっけ

そろそろだった気がする

……準備はしておこう

「姐さん、準備は私たちがします」

『神無月』

「……駄目ですか」

『いや、ありがたい……じゃあお願いね』

「卯月兄様が呼んでた」

『わかった』

卯月は風呂場にいた

ちょうど掃除していたらしい

「姐さん、麗日お嬢からネックレスを預かってる
　……話聞いたんだよな」

『ええ』

「……アイお嬢とお揃いだろ、いいのか
　これ、残しておいて」

『姉様は何かを思ってこのネックレスをお揃いにすることを許した
　……おそらくこうやって譲渡されるのも想定内よ』

「そう言うならいいんすけどね、俺様は別に関係ないし
　姐さんは、その……アイお嬢に出会ったらどうすんだ」

『この家に連れて帰る』

「どんな手を尽くしても？」

『与えられた任務だもの』

与えられずとも、きっとそうする

名前を思い出した以上

後には引けない