No.173 ページ23
「あらあらあら、死柄木様？
何故彼らを行かせましたの？貴方様が手を出すべきでは？」
「んー……いいか？ユキ、俺たちはＲＰＧで言うところの
ラスボス……ヒーローに立ち向かうために、レベル初期値で
装備だけ万端で行ってたんだ」
「なるほど、まずＲＰＧとは？」
「……ゲームだよ、それくらい分かるだろ？」
「私はゲームをしませんので」
ユキはこんな感じで時々抜けてる
首を傾げて俺に聞いてくるんだ
まぁ可愛らしいもんだが、付き人の四人がまぁうるさい
特に新月
「お嬢様はそんな低俗な遊びなんてしない！」
「お嬢、花札、得意」
「……俺は花札わかんねぇからアレだけど、とりあえず
まずはザコから出して、潰そう、ってこと」
「理解しましたわ」
にこーっとして俺の膝に座るユキは可愛い
ネックレスがキラキラ光って可愛さが増している
「そのネックレス、俺にはくれない？」
「差し上げることは出来ませんわ、申し訳ございません」
「あっそ」
分かってたけど貰えなかった
相当気に入ってるのか
羨ましいと毎日思うよ
「んで、今どんな感じなの？」
「順調だそうですよ、死柄木弔」
「そういえば……何故爆豪という子と雪都を連れてくるようにと？
死柄木様」
「興味があったからっていうのと、強い個性を持っているから
……まぁ、先生に命令されたからだな」
「そうでしたのね」
望月と十六夜が部屋に残って、残りは花を摘みに行くと言い出て行った
……この二人は扱いが難しいんだよな
別に関係ないけど
「死柄木弔、お嬢様は渡しませんからねっ！」
「るせぇよ、バーカ」
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