19 如月さんと失恋 ページ39
A side
「宿題だったワーク1年2組の分です
力二先生」
成瀬「あれ？珍しいね
Aさんが俺のとこ来るの
てっきり体育とか保健専門の運び屋なのかと…」
綺麗にされた机の上を叩いてここ置いていいよーと言われる
「運び屋って…
今、体育教官室行くの気まづくて…
いつも私が持っていってた保健のほうを他の子に頼んだんです
代わりにその子の分を持ってきました」
成瀬「気まずいって…
らだお先生と喧嘩でもしたの？
これまた珍しいね」
「いや、フラれました」
成瀬「Wow…」
Really？と驚いた顔で聞かれる
「なんでこんな時だけ英語教師のリアクションなんですか？」
成瀬「え、こういうのもおかしいけど今更？」
「ちょっと色々あったんです
まあでも、最初からずっとフラれてたみたいなものだったし
ハッキリしただけというか…」
淡々とした私を見て力二先生は心配そうな顔をしてくれる
成瀬「うーん、まぁ、それはそうかもしれないけどさ…
その…大丈夫？」
その心配の声で出なくなったと思っていた涙がまた出始めた
成瀬「…じゃなさそうだね
らだお先生とは同じ教師という立場だから
俺から今のAさんにかけてあげられる言葉は少ないけどさ
つらくなったら思い詰める前にいつでも相談しに来てね」
「ありがとうございます」
そう言って涙を拭いながら職員室を後にした
(相談も何も…
はっきり言われちゃったからなあ)
青井「俺がAの気持ちに応えられることはこの先ずっとないよ」
あの時のらだおくんの言葉を思い出す
(今は振り向いてくれなくても私だけが好きでいてくれたら…なんて
いい子ぶってただけだったのかもしれない)
だって本気でそう思っていたなら
(涙なんて出ないよね)
また涙が頬を濡らした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 252人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のえた。(プロフ) - 黒狐さん» わざわざありがとうございます！ (3月25日 19時) (
レス) id: 33e50bbb44 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐 - １０話の次の話夢主ちゃんのところ🦀さんになってますよ〜細かくてすみません、今回も大好きな話になってて面白かったです! (3月25日 19時) (レス) @page19 id: fb020f6fb3 (このIDを非表示/違反報告)
のえた。(プロフ) - 人間さん» ありがとうございます🥹 (3月24日 1時) (レス) id: 33e50bbb44 (このIDを非表示/違反報告)
人間 - あ、これ神だ､､､☆ (3月23日 21時) (レス) @page15 id: 89c49f19f9 (このIDを非表示/違反報告)
のえた。(プロフ) - 黒狐さん» ありがとうございます🥲💕頑張ります！ (3月23日 15時) (レス) id: 33e50bbb44 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のえた。 | 作成日時：2024年3月18日 23時
