rdo先生はたぶんモテない【rd】

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青井 side






青井「なにそれ…なんでいつも気付かないふりすんの？」






夕コ「気付かないふりって？」






青井「だから俺先生のこと…」






夕コ「らだおくん、もし先生と生徒がそれ以上の関係になってしまったら






または誰かにそう思われるような言動をしてしまったら






世間はそれを認めてくれないし激しく非難するわ






私たちはそういう立場でそういう関係なの






私はまだ教育実習生だけど、もしそれがバレた時に先生になれないのは嫌






だから1番楽な方法(気付かないふり)を選ぶしか出来ないの






ずるい大人でごめんね」






好きということすらさせて貰えない






「彼女」を助けたくてかけた言葉も気持ちも






「先生」にとっては必要なかったから






受け入れてもらえるなんて思ってなくても






俺の気持ちに向き合ってすら貰えないことが何よりも悲しかった






つらかった、苦しかった






だから、逆の立場になった今Aの気持ちには答えられなくても






せめてあいつの好きをちゃんと受け止めたうえで正しい道へと進ませてやりたかった






でも、あまりにも真っ直ぐに好意を伝えてくる彼女に






結局ちゃんと向き合うことをずっと先延ばしにしていただけだった






青井(否定だけはしないでやりたかったけど






ついキツイ言い方になっちゃったなあ…






実際こっち側の立場になってみると難しいもんなんだな)






あの時のAの泣いていた顔を思い出す






青井(俺はあの人(夕コ先生)みたいに器用じゃないから






ずる賢くかわす方法も正しい答え方もわかんねぇわ)






夏が終わり少し肌寒くなった二学期を迎えると






Aは体育教官室に来なくなった

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