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A side



あれから私は相変わらずデ ヤンスさんの元で一緒に働いて、昼には匠くんと一緒に公園でお弁当を食べるのが日課になっていた。

匠くんも数日の警察体験が終わって、やっと警察になれたとすぐに電話で教えてくれた。



「Aを守れるようになったな」



「匠くんはいつも守ってくれてるよ?」



「お前はまたそうやってなぁ…!」



どこか焦ったような、いや、嬉しそうな声をしながら匠くんは慌てて、今日も昼迎えに行くからな!じゃあな!と言われて電話を切った。



「つぼ浦さんでやんすか?」



「はい!匠くん採用されたみたいで!」



「それはめでたいでやんすね〜!!



このSRホットドッグと飲み物渡しといてくださいでやんす!」



そう言いながら出来たてホットドッグを渡してくれたデ ヤンスさん、スマホを改めて見るともう少しで昼休憩であぁそういうことかと納得して、任せてください!と答えた。



「遅いでやんすね〜」



「そうですね…いつもなら連絡くれるのに…」



「確かに今日はいつもよりも町がする騒がしいでやんすね」



もしかしたら急に忙しくなったのかも!と優しく声をかけてくれるデ ヤンスさんとお話をしていると



「デ ヤンス〜!ホットドッグくれ〜」



間延びした声がする方を見ると、警察車両に乗った青い鬼のヘルメットを被った男の人だった。



「らだおさん!久しぶりでやんすね〜!」



飲み物はいつも通り、ビールでいいでやんすか?と聞いているとこを見ると、この方は常連さんなんだと思い慌てて、いらっしゃいませ!と挨拶をした。



「ん?新しい子?」



「そうだ!らだおさんってつぼ浦さんどこにいるか知らないでやんすか?」



「つぼ浦なら多分今、犯罪者追ってて忙しいと思うぞ?」



なんでだ?と少し、怪しむ仕草をする青いお兄さんに慌てて訂正をしようと近寄ろうとすると腕を後ろから引かれた。



「なんでアオセンがこんなとこにいるんすか?」



よく聞き馴染んだ声が聞こえて振り返ると、そこには匠くんが少し怒ったような顔をしていた。
そんな匠くんを見た青いお兄さんは面白いものを見たというように少し笑って、私の方を向いた。



「青井らだお警察官です〜、君が例のつぼ浦の女の子のAさんね〜」

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:のえた。 | 作成日時:2024年3月7日 2時

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