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つぼ浦 side



俺の幼なじみであるAとは小さい頃からの中で物心ついた時からもう隣にはAがいた。

そんなあいつの事を好きになってからというものの、どこか抜けたAから変な虫がつかないようにと俺が横を陣取っていた。
だからAがロスサントスに一緒に着いてきてくれることを知った時は嬉しかったし、同棲できることも嬉しかった。

なのに、こいつ誰だ…?



「お前誰だァ…?」



「ん?僕はデ ヤンス!ホットドッグを売ってるでやんすよ〜!」



「匠くん!こちら私の先輩のデ ヤンスさん!」



そんな俺の気持ちも知らずにAも、デ ヤンスも自己紹介だの他己紹介だのしてくる。
くそ、Aに名前呼ばれやがって…



「あー、つぼ浦匠だ。Aとは昔からの仲なんだ」



「幼なじみなんです!家族ぐるみで仲良くて!



家族みたいな感じです!」



家族…か、Aは多分まだ好きという感情が分かってないから家族が最大限の好意を伝える手段なんだろう。

ニコニコ笑いながら俺の話をするAが可愛すぎて抱きしめたい欲を抑えつつ、近くにあった噴水がある公園に行かないかと手を握りながら話す。



「匠くんよく知ってるねそんなとこ!」



「あぁ、先輩に聞いたんだオススメだって」



「もしかして、────でやんすか?



そこなら何回も行ったことあってとっても綺麗でやんすよ!」



公園に着くと、大きな噴水がありAが興奮したように走っていった。
何歳になっても子供っぽいAが可愛いなと思いながら、
近くのベンチに座り、2人でお弁当を広げた。

お話会ならぬ報告会になったが俺は特に報告することもなく、Aが話すことを聞いているだけだった。

だが、その話の中に仕事柄たくさんの人と会うAから俺以外の名前が出てくるのが苦だった。

なぁA、そろそろいいよな?
俺は充分待った、お前の優しいお兄ちゃんみたいな匠くんでいるのも心地よかったが、次のステップに進みたかった。



「匠くん…?何かあった?」



「いや?何も無いぞ?



それよりもこの卵焼きがうめぇ中にチーズ入ってんのか?」



「あぁ、それね!お母さんに教えてもらったの!」



ニコニコ話すAを見て、俺は決意を固めた。

Aとお昼を食べて、警察署に戻り車をしまうといろんな先輩からさっきの電話相手は誰だと詰められた。特に、アオセン
こりゃ埒が明かねぇなと逃げるように警察署内に入った。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:のえた。 | 作成日時:2024年3月7日 2時

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