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つぼ浦 side



体がひんやりとして、目が覚める。
起きようとすると頭が痛み、顔を歪めて何があったかを思い出そうと頭を働かそうにも血が流れすぎているのかあまり頭が回らなかった。



「よう、つぼ浦目が覚めたか?」



そこには見覚えのない男が数人たっていて、仕事柄あまり犯罪者にはよく思われていないことも知っているので、逆恨みか?と考える。



「誰だてめぇ、俺になんの用事だよ



まぁ、犯罪者なんてしょうもない用事だろうがな?」



ニヤリと笑いながらそう煽ると犯罪者たちは顔を真っ赤にして俺に口々に暴言を吐く。



「忘れたとは言わせねぇ!仲間のひとりが世話になったな!」



「あぁあぁ、褒め言葉として受け取っとくぜ?



ありがとうなぁ」



そんな俺が気に入らなかったのかこちらに近づいてくる。
そして俺に殴りかかろうと手を振りあげた。



「てめぇ、目ぇついてんのかこの野郎」



俺の手を縛っていたロープを自力で解き目の前の男を殴り飛ばす。
俺の拘束が解けていることに驚いた仲間たちが奥の方からぞろぞろと現れた。



「くそ、ちゃんと縛っておいたのか?!」



「あっちは1人だ関係ねぇ」



次々とのしていくが、やはり頭を殴られていて限界が来たのか膝を着いてしまった。
それをチャンスだというように犯罪者のひとりが銃を構えてるのが目に見えた。

くそ、最後にAの顔が見たかったな…っ



「またせたなつぼつぼ!!!!」



目の前にはロケットランチャーを構えもう発射済みのキャップがいた。
犯罪者たちは慌てて逃げるが間に合わず、1人残らず倒れていた。

くっそ、かっこよすぎるだろとキャップの方を見るとその後ろから大好きなAの姿があった。
涙を浮かべてプルプルと震えるAを今すぐにでも抱きしめたかったが、
そんな力は俺には残っていなくて、いやむしろこれは幻覚か…?と疑いはじめた。



「死ぬ間際に見る幻覚がAとキャップなんて月とすっぽんだ…」



「そんだけ喋れるなら元気だな



よしつぼつぼ病院に向かうぞ」



キャップがそう言って、Aちゃん手伝ってくれるか?と声をかけるとようやく動き出したAの頭を撫でる。



「匠くん…っ無事で、よかったぁ…っ」



「A泣くなよー、俺はこんなんじゃ死なねぇ



知ってるだろ?それと…」



起きたら言いたいことがあるから待ってろ



そう言って俺は意識を手放した。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:のえた。 | 作成日時:2024年3月7日 2時

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