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10 特殊 ページ11

つぼ浦 side



パレト銀行へと向かうと先に向かっていたまるんが撃ち合いをしたらしく、2人ともダウンしてしまったため仲間に持っていかれてしまったがなにか証拠があるんじゃないかと言っていた。

まるんを救急隊に引き渡し、俺はパレト銀行内へと入っていく。



「あー?あれれれ、血痕残ってんじゃねぇか」



まるんが撃った弾が当たっていたのか、血痕が残っていてそれを採取し戻ろうとした時、上で見張ってくれていたアオセンの焦ったような声が無線で聞こえた。



「つぼ浦!そこから離れろ!グレネード投げ込まれたぞ!!!!」



その時にはもう俺は後ろから来ていた犯罪者によって気絶させられていた。




青井 side



無線をしたが反応がないことから倒れたか持っていかれたかの2択だろう。
多分集中しすぎてる線はつぼ浦に限ってないな、と直ぐに切り捨てた。

辺りをサーマルで見るとパレト内には人影はなく怪しい車が走り去るのを目撃したので、こいつか、と追いかけながら再度無線を繋げた。



「こちららだお、つぼ浦犯罪者に持っていかれました。



至急応援ください。」



数人の警察官からの反応があり番地を伝えるとすぐにサイレンが鳴り響いた。



「止まってくださーい、止まらないと撃ちますよ〜」



静止命令をかけたが無視されたので、踏むか、と考え低空飛行になると、横からヘリの音が聞こえまずいと思った時にはもうヘリが爆発していた。

間一髪で爆発する前にヘリから飛び降りたが、つぼ浦を乗せた怪しい車はもうそこにはいなかった。



「らだちゃんパイセン〜!無事ですかぁ〜!!」



「ひのらん、ごめん見失ったからこの辺パトロールしてもらえる?



黒いスポーツカーだった」



「りょうかいです!」



無線で誰か迎えに来て〜と呼びかけるとまるんが復帰してバイクで迎えに来てくれるとのことだったので、この場で待機をしていた。

あいつ、なんでつぼ浦を持ち去ったんだ…?
つぼ浦が恨まれすぎているのは知ってるが、また何かやらかしたのか…?

対応課として後処理を任せられるのだろうか、とあとのことを考えて胃が痛くなる。

Aちゃんにも話さなきゃか?
いや、終わってからか?と色々頭の中で考えていると、



「らだお先輩〜お待たせしました」



「まるん怪我は大丈夫なのか?」



「はい、鳥野さんに治してもらいました」



その名前にもじゃもじゃのふざけた格好をした男を思い浮かべ、あいつだったら大丈夫かと納得した。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:のえた。 | 作成日時:2024年3月7日 2時

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