私の幸せは9人の溺愛により生まれてます！ (ページ9)

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滝沢歌舞伎zero2019　4月公演ページ9

YouTubeの撮影があった数日後、私達は近日行われる滝沢歌舞伎(新橋演舞場)の準備でバタバタしていた。

女である私は、直接滝沢歌舞伎の舞台には立つことが出来ない。

その為、出演者であるSnow ManメンバーとジャニーズJ,rのマネージメント。

そして今回から1演出助手として、衣装や小道具、舞台の移り変わり等の指示を行う事となった。

2月に行われた南座での公演に比べれば負担は減った､､､､と思う。

だが、全力で挑むメンバーのマネージメントと、日に日に細かい調整の入る舞台の様子をチェックしていくのは結構な重労働だった。

滝沢「A、ちょっと良いか？」

『は、はい！』

滝沢「今日リハ始まったら客席の真ん中で見といてくれ」

『分かりました』

リハが始まる1時間前、小道具の確認をしているとタッキー(滝沢君)から指示があった。

ジャニーズが私の家で、ジャニーさんが私の祖父、Snow Manメンバーが私の兄弟だとしたら、タッキーは私のお父さん的存在。

私がジャニーズにお世話になった時から、衣食住のお世話や身の回りのセキュリティの管理を先頭になって行ってくれた。

早くに実の父を亡くした私にとって、そしてSnow Manメンバーにとっても、とても大切で大好きなお父さんであり、先輩だ。

滝沢「A、無理してないか？」

『はい！私はめちゃくちゃ元気いっぱいです！』

滝沢「そっか…。ならよかった。

じゃあ、今日もよろしく。

後、出演者のメンタルケアよろしく頼む」

『はい！』

そんなタッキーが、私にメンタルケアをお願いしてきたのにはいくつかの理由がある。

1つは、Snow Man最年少であるラウールの初舞台ということ。

もう1つは、新メンバー4人の加入に対しての批判が絶えないということだ。

長い間6人で活動してきたSnow ManはジャニーズJ,r歴がとても長く、デビューをずっと応援して下さるファンの方々も多い。

それは、マネージャーとして、後輩としてずっとSnow Manを見てきたから分かること。

そんなSnow Manに新メンバーとして4人の加入。

しかも、1人は女ということに不満を持つファンも少なくない。

私達も批判を受けることは予想できていた。

だが、予想を遥かに超えた冷たい意見の多さに、マネージャーとしてSnow Manの愛され度を実感したと共に、メンバーとして気持ちが沈んでしまっていた。