私の幸せは9人の溺愛により生まれてます！ (ページ11)

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衣装の確認を終え、皆の楽屋に足を運ぶ。

渡辺「Aー、俺のメイク道具どこにあるか知らねぇ？」

楽屋の廊下を歩いていると、上半身裸の翔太が楽屋のドアから身を乗り出して訊いてきた。

『翔太のなら机の上に散乱してたから、紙袋にまとめて置いておいたよー。

それと、いくつかボロボロになってたから新しいのに変えといたから』

渡辺「マジでサンキュ」

『片付けくらいちゃんとしといてよね。

あと、早く服着ないと風邪引くよ…？』

渡辺「はいはい…。分かってますよー」

岩本「Aー、今から20分後にいつもの準備しといて」

『はーい、了解。20分後ね』

翔太の超ー軽い返事を聞いた後、衣装確認から帰ってきた照がやってきた。

体作りの為に照が飲んでる飲み物。

私も詳しい成分等々は分かっていないが、照が飲んでいる物だから怪しい物ではない､､､､はず。

今から20分後なら、康二達の様子見に行ってからで間に合うかな…。

そう思い、康二達がいるレッスン室に向かう。

『失礼しまーす』

レッスン室のドアを開けると、辰哉と大介が康二、ラウ、蓮の振り付けの確認を行っていた。

深澤「おっ、来たきたー。うちの姫さんが」

『ふふっ。皆お疲れ様』

佐久間「A来るの待ってたよー」

『待たせてごめんね。色々仕事してたら遅くなっちゃって…』

向井「全然気にしてへんよ？むしろ来てくれてありがとうやで。A忙しいのに…」

『忙しいのは皆も同じでしょ?というか、どっちかと言ったら皆の方が忙しいじゃん』

滝沢歌舞伎の練習の他、YouTubeの撮影や新曲の練習などの肉体的な疲労。

そして、慣れない環境での活動とファンの皆の賛否両論による精神的な疲労。

毎日忙しく、明らかに疲労が溜まっているのは皆の方だ。

『私はこれくらいしか出来ないから。気持ち的にはもっと頼ってくれてもいいくらいだよ』

目黒「Aの気持ちは嬉しいけど、いつもそう言って無理するのはAの方でしょ？」

うっ……。

目黒「今回も無理したら、ホント倒れるよ?
皆心配してんだから、ちゃんと自覚して。いい？」

『……はい』

蓮に正論言われると、いつも何も言い返せない自分がいる……。

深澤「ま、Aには俺らがついてるから。何かあったら何でも言うこと！オーケー?」

『うん。分かった』