ゆり組の幼なじみは超人気女性声優！

翔太と ページ38

〜中学時代〜



友「それで？渡辺とはいい感じなの？？」



『あーもう…。


だーかーら！翔太は幼なじみであって、好きな人でも付き合っている訳でもないってば！！』








中学に入り、周りが"恋"だの"好きな人"だの騒いでいる中、今まで通り普通に接していた私と翔太は、いつの間にか「付き合っている」という噂が校内中に広がっていた。





「えー、、絶対嘘。渡辺と話す時のA、乙女の目してたじゃん！」



『そんな目してない。勝手な被害妄想辞めて下さい。"大変"迷惑です』



「私はお似合いだと思うけどなぁ…。2人」




お似合い、ねぇ。







友達にはあぁ言っているけど、中学時代の私は、少なからず翔太の事を"只の"幼なじみではなく、1人の"男性"として意識してた。














そして、あっという間に1月期が終わり、夏休みも今日で終わり。




明日から2学期がスタートする中、私の家のインターホンが忙しなく鳴った。





インターホンの正体は、、、勿論翔太で。







「頼む！宿題手伝ってくれ！」




『あんたね…。毎年毎年「手伝え手伝え」って、私は翔太の召使いじゃないんだけど？』




「はい……。すみません……」




『ま、、とりあえず上がって』




最初から翔太が来ることは察していたので、すんなり自分の部屋へと翔太を通した。




『それで？何が終わってないの？？』




「えっと、、


数学と英語の問題集と、漢字ノートと、人権作文と、自由研究…」




『はぁ……。1番面倒な物は最初に終わらせとけって毎年言ってるよね!?何で終わらせてないわけ??』




「しょうがねぇだろ！？今年はレッスンだのオーディションだので、宿題出来なかったんだから！」




『出来なかったんじゃなくて、しなかったんでしょ！？』



「でも………！」



『言い訳いらない。


時間勿体無いから、さっさと始めるよ。



とりあえず、数学と英語は翔太がやって。園田(数学)先生と中島(英語)先生はこういうの見逃す人じゃないから。私の見てやっていいけど、答えいい感じに間違えといてよ？翔太が全問合ってるとかまず無いから。




漢字は私が書いて終わらせる。




自由研究と人権作文は、さすがに私と全く同じだとまずいから、涼太にヘルプするわ』





そう言って、自分の携帯から涼太に連絡を入れると、すぐに写真が送られてきた。




ナイス涼太！







『今18時42分だから、、、目標21時!2時間半で終わらせるよ！』

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