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キスしたら負け izw ページ8

久しぶりに二人きりになれたというのに

私の彼氏は携帯ばかりいじっている。

携帯に嫉妬してる。

さっきからちょっかいかけたり、
急に冷たい態度取ったりしてるのに

視線はずっと携帯。

もう我慢できなかった。

「ねぇ！拓司！」

と携帯を奪って膝に無理やり座って向かい合う。

「うわ、どうしたんだよ 」

焦る拓司を見て上機嫌な私。

めちゃくちゃドキドキさせてやるから。

さりげなく手を後ろに回して

「今からゲームしない？」

「なんのゲーム？ 」

「耐久。負けたら相手のお願い聞いてね
まぁ私が負けることはないと思うけど 」

挑発をすれば乗ってくるだろうと思って言う。

「へーいいよ、俺が勝つから 」

自信ありげに言ってくる彼

「じゃあ、ルールはキスした方が負け」

そう言うと目を丸くした

「どういうこと 」

「だからこのくらいの距離でどっちが長く我慢できるかって話！ 」

と、鼻と鼻が触れそうな距離まで詰める。

拓司の目線が近距離で刺さる。

「マジで言ってんの……」

「本気だよ構ってくれない拓司が悪いんだよ 」

と言い拓司を見上げると嬉しそうに、にやにやしていた

「何 」

「A可愛いなぁと思って 」

「はぁ！？ 何言ってんの 」

冷たく返すと頭を抑えられて
拓司とまた鼻と鼻が触れそうな距離まで近づけられる

「A ちょー可愛い 」

そうやって私の髪を撫でて優しく口付けをした。


「…ゲーム拓司の負けだよ 」

「何して欲しい？言ってみて 」

少し恥ずかしかったけど思い切って言ってみた。

「拓司沢山構って…？ 」

そう少しあざとく言うと、

「構ってあげられなくてごめんね？
今から沢山構ってあげるから 」

と私を優しく押し倒した。

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