17 izw ページ16
大学に行くために電車に揺られていると
女子高生の会話が耳に入ってくる。
「昨日の東大王見た？」
「見た、最後の早押し伊沢さん凄過ぎない？ 」
「本当だよね……本当にカッコイイ」
かっこいいという言葉が聞き捨てならなくてちらっと女の子達を見る。
……可愛い。
「伊沢さんって明るくてトーク力もあって、頭も良くて…しかも1歩引いてみんなのこと見てて本当に凄いと思う」
……私の方がいっぱい拓司のいい所あげられるもん。
友達思いだし、頭がいいのもそうなんだけど何より努力家だし、自分の芯がある。
そして、優しい。
私が熱出した時頼んでないのに冷えピタとか買ってきてくれたし？
みんなが知らない1面私は知ってるもん。
彼は人気者だという改めて自覚し、少し嫉妬した
少しムスッとしながら大学への道を歩いていると
急に肩を叩かれた。
びっくりしつつ振り向くと頬に突き刺さる指
「引っかかった」
そうやってふにゃっと笑うのは、先程の女子高生の話題になっていた伊沢拓司だった
「やめて」
少し冷たくそう言って歩き始める。
「今日冷たいなぁ」
そうやって駆け足でついてくる。
「別に」
「何どうしたの」
嫉妬した、なんて馬鹿らしくて言えないし、
少し歩くスピードを遅めると、それに合わせてくれる拓司の優しさにさらに自分を責めたくなった
「呆れない？」
「呆れないよ」
「……さっきね可愛い女の子が拓司のこと絶賛しててね……ちょっとね、うん」
嫉妬 なんて言葉を出すのはプライドが許さなかった。
「ごめん、重いよね、めんどくさいよねごめん」
そう早口で足を速めた。
きっと呆れてるんだろう、って思ってうすうす拓司を見ると想像と反対に笑っていた。
「なんで笑ってるの」
髭を触ってるのか、口を隠しているのかわからないが
「いやぁA可愛いなぁって思ってさ」
意味がわからないことを言い出した。
「話聞いてた？」
「つまり嫉妬してるんでしょ？ 俺の事大好きなんだなって思ったら可愛くて仕方ないよ」
そうやって微笑む彼に自分が馬鹿馬鹿しくなった。
「ばーか、置いてくから」
そういって恥ずかしさを隠した。
「待ってよ！」
そうやってさりげなく私の手をとる彼は
私の扱いに慣れている。
−−−−−−−−−−−−−−−−
のんさんリクエストありがとうございました！！
遅くなってしまい申し訳ないです
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GUMI(プロフ) - akiさん» そんなこと言ってもらえて本当に嬉しいです( ; ; )解説ライブでメンバーにメッセージ言ってる時にウルウルきてしまいました…。これからも面白い話描けるように頑張ります！ (2019年3月24日 9時) (
レス) id: 7843fd7077 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - いつも読ませて頂いてました！(^^)伊沢さん卒業の話を読んで不覚にもウルッと来てしまいました（ ; ; ）収録は終わってますが、我々にとっては今夜ですよね、解説ライブもあるし。素敵な話をありがとうございます！これからも応援してます！ (2019年3月20日 14時) (レス) id: 47898df90d (このIDを非表示/違反報告)
GUMI(プロフ) - のんさん» のんさんありがとうございます！！とりあえず、伊沢さんが嫉妬するお話を書かせていただきました！遅くなってしまうかもしれませんが、夢主ちゃんの嫉妬する話もしっかり描きますので少々お待ちください。これからもよろしくお願いします！ (2019年2月14日 16時) (レス) id: 7843fd7077 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - いつも楽しく読まさせて頂いてます！リクエストで伊沢さんが嫉妬するお話と夢主ちゃんが嫉妬するお話をお願いしたいです。 (2019年2月8日 19時) (レス) id: 46ded136c3 (このIDを非表示/違反報告)
GUMI(プロフ) - 白い茉莉花さん» ありがとうございます！更新致しましたので読んでいただけたら幸いです！これからも頑張ります！ (2019年2月1日 21時) (レス) id: 7843fd7077 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GUMI | 作成日時：2019年1月6日 19時
