彼パーカー kwkm ページ12
それは大学が終わり、ゆっくりとQuizknockの事務所向かっていた時だった。
突然雨が降り出した。
「うわ…傘持ってない…」
傘を持っていなかった私は濡れないように
屋根の下を飛び移り、
急いで事務所に駆け込んだ。
さすがに濡れたまま入れないので
もういるであろう彼氏を呼んだ。
「拓郎〜タオル持ってきて 」
そう大声で叫ぶと、予想していたみたいですぐタオルを持って拓郎は出てきた。
「大丈夫か？思ったより濡れてるじゃん、」
そう言いながらタオルを投げる。
「結構強かった。替えとかあったっけ…」
靴下を脱ぎ、キャッチしたタオルで軽く体を拭く。
すると突然拓郎が来ていたパーカーを脱いで私に投げてきた。
「え？」
「……冷えるからこれ着とけ」
これは所謂彼パーカー…ってやつですか？
「え、でも拓郎…」
「俺は伊沢さんの服借りるから」
「私が借り…」
そんな声を遮り、空気読めよと言わんばかりに見つめてくる。
「やじゃん。
大人しく彼氏のパーカー着とけ」
彼氏のパーカー……
響きがいい…
申し訳ないと思いつつ、濡れた上着を脱いで袖を通す。
まだ生暖かいパーカーがいまさっきまで彼が来ていたことを感じさせる。
ふんわりと香る柔軟剤の匂いに、拓郎の体温。
彼に包まれている気分だった。
「後、俺は白派だな。俺以外にそういう姿見せんなよ」
そう、ニヤッと笑い伊沢さんの元へ向かった。
なんのことか分からなくて一瞬思考が停止した。
白派というのが下着のことだと悟った瞬間
顔から火が出るほど恥ずかしかった。
濡れて透けていたのか…
私が今日白を着ていることを知った上でそういうこと言うのはずるいと思う。
どこまで行っても私の彼氏はＳでした。
---------------------------------------------------
白い茉莉花様リクエストありがとうございました！！
ご期待に添えていれば嬉しいです( ; ; )
彼パーカーって最高ですね……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 204人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
GUMI(プロフ) - akiさん» そんなこと言ってもらえて本当に嬉しいです( ; ; )解説ライブでメンバーにメッセージ言ってる時にウルウルきてしまいました…。これからも面白い話描けるように頑張ります！ (2019年3月24日 9時) (
レス) id: 7843fd7077 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - いつも読ませて頂いてました！(^^)伊沢さん卒業の話を読んで不覚にもウルッと来てしまいました（ ; ; ）収録は終わってますが、我々にとっては今夜ですよね、解説ライブもあるし。素敵な話をありがとうございます！これからも応援してます！ (2019年3月20日 14時) (レス) id: 47898df90d (このIDを非表示/違反報告)
GUMI(プロフ) - のんさん» のんさんありがとうございます！！とりあえず、伊沢さんが嫉妬するお話を書かせていただきました！遅くなってしまうかもしれませんが、夢主ちゃんの嫉妬する話もしっかり描きますので少々お待ちください。これからもよろしくお願いします！ (2019年2月14日 16時) (レス) id: 7843fd7077 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - いつも楽しく読まさせて頂いてます！リクエストで伊沢さんが嫉妬するお話と夢主ちゃんが嫉妬するお話をお願いしたいです。 (2019年2月8日 19時) (レス) id: 46ded136c3 (このIDを非表示/違反報告)
GUMI(プロフ) - 白い茉莉花さん» ありがとうございます！更新致しましたので読んでいただけたら幸いです！これからも頑張ります！ (2019年2月1日 21時) (レス) id: 7843fd7077 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：GUMI | 作成日時：2019年1月6日 19時
