43 ページ44
.
それから他愛もない話をして
気付いたら練習室に来てから
1時間以上経っていた。
初日の打ち合わせの時に
ほとんど寝ていたジョンインさんは、
私と同い年という事を覚えていなかった。
「年上だと思ってた…悪い意味じゃないですよ！」
そういうジョンインさんに
初日寝てて聞いてなかったですもんね、
と言うとすいません、と笑い飛ばしていた。
時計を見ると時刻は23時を回っていた。
そろそろ歩き出さないと終電間に合わないな…
帰りたくない、なんて思ってしまうけど
これ以上は…そう思って切り出した。
「そろそろ終電なので…
こんな時間までごめんなさい、
それに練習の邪魔しちゃって…」
「いや、俺の台詞です。
この時間だし
歩いて駅まで向かわせるのは…
俺も送りたいけど見られたらしたら困るしな…」
ジョンインさんは考えるようにしていたけど、
流石にこれ以上迷惑かけられない。
「大丈夫です！気にしないでください」
そう言って私が立ち上がると
あっ！となにかひらめいたようにスマホを出して
誰かに電話をかけていた。
そして、
「ちょっと待っててくださいね！」
そう私に言った。
_
「Aちゃんー！」
しばらくしてジョンインさんに
連れてこられたのはSM社の地下。
すると一台の車がやってきて
私達の目の前に止まった。
そこから顔を出して私を呼ぶのは
ベッキョンさんだった。
隣で手を振るチャニョルさんも見える。
「ヒョン達暇そうだったんで。
みんなでいれば何かあっても誤魔化せるでしょ？」
そう私に言って後ろの座席を開けると
「うわ！お前もいたのかよ…」
後ろにはセフンさんがいた。
「たくさん居た方がいいってヒョンに言ったの
ジョンイナでしょ…
俺寝ようとしてたのに連れ出されたんだから」
「そうだけど後ろに3人って狭… 」
少し拗ねてるセフンさんに謝りながら
私を真ん中に3人座って車が発車した。
「Aちゃん、この前は楽しかったね〜」
「はい、ありがとうございました！」
そういう私にセフンさんが
「ヌナ。このヒョン、楽しかった事しか覚えてないんですよ！
あの後ベロベロになったヒョン達運んだの
俺とジョンイナなんですから…！」
そう耳打ちしてきたら笑ってしまった。
「…次はいつ来るんですか？」
そう聞いてくるジョンインさんに、
前のチャニョルさんは驚いたように振り返って
私達を見てきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 89人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジョングク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：jina | 作成日時：2020年9月6日 0時
