太陽と共に (ページ27)

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大丈夫ですよ、と笑うと
ぺこっと頭を下げたカイさん。
きっと疲れてるんだろうな…
ジョングクも良くうたた寝してるし…

「こんな感じで、好きにデザインしてくれて構いません、
それが商品になります」

私が簡単に説明すると皆さん真剣に
デザインを考えはじめた。

……最初の10分だけ。

「はーい質問です！」

10分も経ったらそれはもう動物園。
スホさんとシウミンさんはごめんなさい、
とため息を吐きながら私に謝ってくる。

テレビバラエティのまんま…特にこの3人。
大きく手を挙げるベッキョンさんに
ずっと話してるチャニョルさんにチェンさん。

「Aさんは、いくつですか！！」

そう質問してきたベッキョンさん。

「今年27です」

「年下じゃん！じゃあ敬語じゃなくていいねー！」

「こら！ベク！仕事だぞ！」

注意するスホさんの言葉を無視して
その方が楽しいじゃん、なんて言ってるベクさん。

「ジョンイナと同い年ですね」

そう呟いたのはセフンさんで、
隣のカイさんを見ると完全に寝ていた。

この企画も半年はかけるつもりだったし
そんな急ぎじゃないから今日はもういいか…
と寝てるカイさんを放置してセフンさんに目を向ける。

「はい、同い年みたいです。」

これもちゃんと勉強してきた。
私とカイさんは同い年。
1月生まれのカイさんと12月生まれの私。

「Aちゃん、俺たちの事知ってる？！」

早速ちゃん呼びでフレンドリーなチャニョルさん。

「はい、勉強してきました」

「おお！じゃあ俺は誰？！」

「おい！困ってるだろ！」

なんかもう本当…
あまりのお祭り騒ぎに笑ってしまった。

「もう、本当に最高です」

私が爆笑したことに皆さんびっくりしてたけど
つられて笑っていた。

今日決められた時間は1時間。
なんだかんだ話してるうちにあっと言う間に
時間は経ってしまった。

「おいお前ら…なんもデザイン考えてないだろ…」

マネージャーさんが終わり頃またやってきて
ため息を吐いて謝ってきた。

最初は注意していたスホさんも
最後の方は一緒に喋っていた。

まあはじめましてだから、
今日はコミュニケーションを取ったと言うことで…。

EXOのメンバーは想像以上に話しやすくて
私の緊張も途中どっかにいっていた。