太陽と共に (ページ24)

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「すいません、遅れました」

そう入ってきたのは
SM社のグッズ関連を取り扱う担当の方と、
EXOのマネージャーをしている男の人だった。

4人で淡々と会議を進めていくけど、
私の頭の中はさっきの光景でいっぱいだった。

本当に、綺麗な踊りだった…
ジョングクのダンスも何回も見て来たけど、
さっきの人はまた違った良さを持った踊りだった。

「A、聞いてるか？」

上司から声をかけられて我に返り、
すいません、と謝るとSM社の人たちは
笑って流してくれた。

「で、来週からメンバーも一緒に
企画を進めて行きたいのですが…

どうしてもスケジュールの都合上、
こっちの都合に合わせてもらう事になりますが
可能でしょうか？」

毎日忙しい弟を見ていれば、
彼等の職業がどんなに忙しいかよくわかる。

「はい、大丈夫です。」

そしてEXOとのコラボは、
私達会社にとっても大きな利益になるはずだ。

「それでは、来週のこの時間はいかがですか？」

上司はその時間別の仕事があるため
私が1人で来る事になった。

今日は手短に終わらせ、会社に戻った。

「いやー緊張しないか？A。
仕事だからな、忘れるなよ(笑)」

なんかふざけて言う上司を横に
わかってますよ、なんて答えたけど

実際セフンさんを目の前にしたとき
本当に緊張した。

そしてジョングクが、
防弾少年団のメンバーに初めて会わせてくれた時を
思い出した。

まだデビューしたての彼等だったけど、
みんな本当に綺麗過ぎて見惚れたなあ。

それを見てジョングクが拗ねてたのも
もう数年前の話。

会社に戻ると、
ユナちゃんからメンバーに会いました？！
なんて質問の嵐だった。

セフンさんに会ったけどそれは隠しておこう。

とりあえずまだ始まった段階の仕事だったから
今日は久しぶりに定時で帰れそう。

帰ったらEXOのお勉強でもするかな…
会った時に名前知らないのも失礼だし。
今度リオに電話していろいろ教えて貰わなきゃ。

その日は寝る時も、
踊ってるあの彼の姿を思い出していた。