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その日の私の部署は少し騒がしかった。
特に女性陣。
きゃっきゃと盛り上がっている。
なんだろう…なんて思いながらデスクに座ると、
「Aさん！本当ですか？！
私たちがEXOとのコラボ商品担当するって！」
ユナちゃんが興奮したように聞いてきた。
EXOのコラボ商品…？
「え、私にまだ話降りてきてないかな…」
「すごい噂ですよ！」
どうやら、上司が話を漏らしたらしくて
すぐにオフィス内で噂が回ったそうだ。
いろいろな商品を取り扱ってきたけど、
アイドルとコラボするのは初めてだな…
それにEXOなんて…
リオが聞いたら大興奮だ。
「A！ちょっと会議室に来てくれ！」
その噂の上司から私が呼ばれると
やっぱり！なんてユナちゃんの顔が輝いた。
「失礼します…」
呼ばれた会議室に入ると
私の他、役付きの上司が何人かいた。
やっぱりさっきの話本当なんだな…
そう思わせる面子だった。
「既に部署内で噂が広まってしまっているから
ここで発表する。」
あんたが広めたんでしょ…
なんて心の中でツッコミながらも話を聞くと、
ユナちゃんの言う通りEXOとのコラボ商品の話だった
。
メンバー1人1人がデザインした物を
私の会社で販売するらしい。
これは帰ってリオに報告だ…
"SM社にも何度か行くことになる。"
なんて言っていたから、
メンバーと会う機会もあるのかな…
会議が終わって部署に戻って
説明すると、女性陣は大盛り上がりだった。
上司から言われたこと。
基本的にSM社の人たち接するのは
私含めた役付きの人たちだけ。
それを言うとさっきと変わって明らかに空気が下がった。
ずるすぎる、なんて妬みの目で見られるんだから
居心地が悪すぎる…
「Aさん！
どうにか上の人に言ってEXOと仕事させてください！」
いつも仕事にやる気のないユナちゃんも必死だ。
けどそれもそうだよね…
あんな人気なアイドルと仕事出来るんだもん。
ユナちゃんの話を適当に笑って流し、
仕事のスケジュールを確認した。
早速明日SMに出向くのか…
もしこの相手が防弾少年団だったら
ジョングク喜んだだろうな、なんて思いながら
仕事に取り掛かかった。
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作者名：jina | 作成日時：2020年9月6日 0時
