太陽と共に (ページ19)

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「じゃあヌナ、韓国で」

そう言って次の日家を出たジョングク。

昔キスをされた以降、
2人でいても手を出してくることは無かった。
その代わり言葉でのストレートさが増したような気がするけど…

毎日少しずつ荷物をまとめて、
仕事の引き継ぎをして、
空いてる時間は少しでもリオと居た。

そうしているうちにあっという間に韓国に
戻る日が来た。

「休み取れたら、すぐ会いに行くから」

当日会社の仲良いグループのみんなが
空港まで送りに来てくれた。

リオは泣きながらそう言って
私に手紙をくれた。

「今は読んじゃダメよ、飛行機で読んで！」

これから毎日リオに会えないことが
寂しくて寂しくて涙が止まらなかった。

「Aさん…お世話になりました」

「拓実くんも、韓国遊び来てね！」

そう言うと拓実くんは大きく頷いてくれた。

きっとまたすぐ会えるから。
みんなは私が見えなくなるまで
ずっと手を振ってくれていた。

逃げるように来た日本だけど、
本当に来て良かった。

ジョングクとも良い距離を保てた。

これから韓国に戻るけど、
上手くやろう。

飛行機に乗ってリオからの手紙を開いた。

そこには私との思い出がびっしりと書かれていた。
最後には
"Aに出会えて良かった"
その言葉に思わず涙してしまった。

私もリオに出会えて良かった。

小さくなる街を見下ろしながら
私は心でリオに感謝を伝えた。