太陽と共に (ページ18)

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「は、はじめまして…」

思わず吹き出してしまった。
リオがこんなに緊張してるのを初めて見たから。

「この前も会いましたよね…笑
ヌナの弟のジョングクです。」

ジョングクは勉強してるであろう
日本語でリオに挨拶をする。

「いや、この前のは！会ったうちに入らないというか…」

リオが言った言葉はジョングクには
理解できてないようで、笑って誤魔化していた。

次の日の夜、ジョングクから今から行くよと
連絡が来たのと同時にリオを呼んだ。

リオは改めてジョングクを目の前にして
緊張して固まっている。

「ちょっとA…あんた羨ましすぎ…」

キッチンでお茶を用意してる私のところに来て
コソコソと耳打ちをしてくるリオ。

昔から一緒にいるから、私にとっては普通でも
リオからしたら羨ましいに決まってる。

ジョングクのところに戻って
お茶を出すと

「ありがとうヌナ」

そう笑顔で言うから
リオはまたそれを見て羨ましい！と言わんばかりの
視線を送ってきた。

「僕、日本のヌナの友達に会うの、初めてです。」

そうジョングクが日本語で言うと

「あ…ある程度の韓国語なら理解できます…」

そうリオが韓国語で言うとジョングクは
びっくりしていた。

「ほら、私の会社韓国に本社あるでしょ。
リオも出張で良く韓国来るし、
EXOの大ファンなんだよ」

そう私が説明するとジョングクは納得していた。

「EXOペンなんですね！
誰が好きなんですか？」

「セフンです！」

あまりの即答さに私は思わず吹き出してしまった。
リオはEXOのことになるともう止められない。

「あの、ジョングクさん…EXOに会ったこと…
ありますよね？」

目の前にスーパーアイドルがいるのに
違うアイドルの話で興奮しちゃうのはリオくらいだと思う。

「もちろん！とっても良い人達です」

EXOの話から2人は打ち解けたみたいで
楽しそうに話していた。

「じゃあ、私はそろそろ…」

それから何時間か経って
リオヌナ、ジョングクくんと呼び方まで変わった2人。

「リオヌナ、韓国にまた来てくださいね」

「EXOに会わせてね！」

そうリオが言うと、ジョングクは笑った。

「ジョングクくん。
Aのこと、よろしくお願いします。」

最後に真剣な表情でジョングクに言うリオを見て
泣きそうになってしまった。

「ヌナ、良い友達もったね」

そうジョングクに言ってもらえて
心から嬉しかった。